タイの陸運省(กรมการขนส่งทางบก)が2026年4月29日から、長距離バス(タイ国営運輸公社=BKS、ขนส่งของรัฐ/บขส.)と組合バス(รถร่วมฯ)の料金を1キロあたり3サタン(0.03バーツ)値下げした。バンコク発の県境跨ぎ路線(หมวด 2)と県間路線(หมวด 3)の双方が対象で、ディーゼル小売価格が40.20バーツ/L まで下がったことを反映する形だ。
実額への影響は、距離100キロで1席3バーツ、500キロで15バーツ、1,000キロで30バーツの減額。バンコク発の主要路線でみると、バンコク〜チェンマイ約700キロで21バーツ、バンコク〜プーケット約800キロで24バーツ、バンコク〜ウドンタニ約560キロで約17バーツ安くなる計算になる。家族旅行や帰省でバスを使う層にとっては、片道で1食分浮く規模の値下げだ。
実は同種の3サタン値下げは2026年4月14日にも実施されている。当時はディーゼルが44.40バーツ/L まで下がったことを受けた措置で、今回はそこからさらに約4バーツ安い40.20バーツ/L に下落したことが追加値下げの引き金となった。約2週間で2回続いた値下げの累計は1キロあたり6サタンとなり、バンコク〜チェンマイ片道では合計42バーツの減額となった。
陸運省貨物運賃検討小委員会(คณะอนุกรรมการพิจารณาค่าโดยสาร)の決議が4月29日付で発効する形で、適用は全国のBKS路線および組合バス路線。タイ陸運省はディーゼル価格の動向に合わせて随時運賃を再算定しており、燃料が再値上げされれば運賃が戻る仕組みだ。逆にディーゼルが今後さらに下がれば、3度目の値下げが行われる可能性もある。
在タイ日本人で、地方出張やワーケーション、ソンクラン後の移動で長距離バスを使う層には地味だが効く値下げだ。とくにBKSは深夜便の長距離便で日本人にも利用者が多く、ロットゥー(バン)やミニバスではなく中型・大型のบขส.便を選ぶ意義が増えた。値下げ後も同社の予約はオンライン(borkorsor99.com)と全国の窓口で対応している。バスを比較する際は、同区間でも組合バスとBKS本体で運行形態と座席ピッチが違うので、料金だけでなく便種にも注意したい。