バンコク・ラチャテーヴィ区マッカサン町のアーソク-ディンデーン通りで2026年5月16日午後3時40分頃、貨物列車がエアコン付き公共バスとバイクに衝突する大事故が発生した。事故後にバスが炎上、当初6人だった死者は8人に増え、負傷者は7〜8人と報告されている。事故現場はエアポートレールリンク・マッカサン駅近くの踏切で、駐在員も多く通る幹線道路。バンコクで近年最も深刻な公共交通機関事故の1つとなり、踏切安全管理体制の見直し議論が再燃しそうだ。
5/16 15:40、マッカサン駅近くの踏切で発生
事故が起きたのはバンコク・ラチャテーヴィ区マッカサン町のアーソク-ディンデーン通り、エアポートレールリンク・マッカサン駅近くの踏切だ。5月16日午後3時40分頃、貨物列車がエアコン付き公共バスとバイクに衝突した。バスは衝撃で高速道路の高架支柱に押し付けられ、その後車体が炎上した。ホットライン199とLINEアプリ経由で通報が入り、パヤータイ消防・救助署が現場へ駆けつけた。
当初死者6人、その後8人に拡大
タイラート(Thairath)によると、当初は公共バス内で6人の死亡が確認されていたが、その後消火活動と遺体回収が進む中で死者数は8人に増えた。負傷者は7〜8人と報告されている。バス内に閉じ込められた乗客が炎に巻かれた可能性が高く、最終的な死亡者数はさらに増える恐れがある。事故現場は街区中心部で交通量が多く、目撃者も多数いたことから、警察は事故再現と原因究明を急いでいる。
アーソク-ディンデーン通り、駐在員の生活動線
事故現場のアーソク-ディンデーン通りは、バンコクの主要幹線道路で、(1)ペッチャブリ通りからスクンビット通り方面へのアクセス、(2)エアポートレールリンクのマッカサン駅利用者の動線、(3)カオーション・サクなどの観光地に向かうルートに当たる。日本人駐在員エリアであるスクンビット中央部・プロンポン・トンロー方面と、ラチャダーピセック・チャトゥチャクを結ぶ動線でもあり、車・バイク・公共バスでの通過頻度が高い。
バンコクの踏切安全管理が再び問題に
タイでは2026年1月にもナコンラチャシマ県シキウ郡で建設用クレーンが旅客列車に倒れて28人死亡の大事故が発生したばかりで、鉄道関連の人身事故が立て続けに起きている形だ。今回のマッカサン事故は街区中心部の踏切で発生しており、(1)踏切警報機の作動状況、(2)バス運転手の信号無視の有無、(3)鉄道側の徐行義務違反、などが調査対象になる見込み。バンコクのエアポートレールリンクは2010年開業の都市鉄道で、貨物専用線も並行しているエリアがある。
駐在員家庭の安全管理
タイ駐在員家庭にとって、バンコク市内の踏切は意外と多く、特にアーソク・ラマ9・スクンビット周辺の幹線道路には複数の鉄道踏切がある。(1)踏切手前では必ず一時停止と左右確認、(2)バス・タクシー利用時に踏切直前で停車する車両を見たら降車を考慮、(3)バンコクの公共交通機関安全情報はBMA Trafficアプリでチェック、を意識するのが現実的だ。事故現場のアーソク-ディンデーン通りは当面通行止め・迂回が必要になる見込みで、車・タクシー・Grabの利用者は迂回ルートを確認してから移動するのが安全だ。