タイの著名ビューティーインフルエンサー「ノンニー」(本名:ナン・ラダーパー・タンニミットターナー)の自宅に5月11日午前4時頃、自動車が突入して家屋を大破させる事故が発生した。ノンニー氏が就寝中の出来事で、運転手は「居眠り運転だった」と説明。幸い全員無事で、ノンニー氏自身もSNSで「1人として怪我なし、運転手も無傷、家だけ壊れた」と冷静に報告した。妊娠中の妹を抱えるナット・ニサマニー氏も「妹が無事で本当によかった」と心配の声を上げている。
事故は5月11日午前4時頃、深夜の住宅街で発生。ノンニー氏が公開したライブビデオには、就寝中に突然「大きな音」を聞いて目を覚ました経緯、家を出てみると車が住宅の壁を突き破り、リビング内部にめり込んでいた状況が記録されている。
運転手は事情聴取で「居眠り運転」と認めた。タイ語で「ナップ・ナイ(หลับใน)」と呼ばれる現象で、運転中に瞬間的に意識を失う状態。長時間運転、過労、深夜帯、単調な道路状況などが組み合わさると発生確率が上がる。今回は深夜4時という時間帯と、家のある区画の道路条件が引き金になった可能性が高い。
ノンニー氏は、姉のナット・ニサマニー氏とともにタイのSNSで圧倒的な人気を持つビューティー系インフルエンサーの双璧として知られる。化粧品レビュー、美容トレンド、ライフスタイル発信で数百万人のフォロワーを抱えており、今回の事故映像も投稿後数時間で大規模に拡散した。彼女自身は事件の家屋番号「588/78」も公開し、「人為的な妨害でも何でもなく、完全に偶発的事故」と説明している。
タイで「居眠り運転」が引き起こす事故は年間数千件規模で、特に都市部のヒエラルキー道路(住宅街と幹線道路の境界)で住居・店舗への突入事故として頻発する。今回のように負傷者ゼロで済むのは幸運な部類で、もしノンニー氏が就寝場所が玄関側だった場合、または運転手のスピードがさらに出ていた場合、重大な人的被害が発生していた可能性は十分にある。
同時期に5月11日、シーラチャー区では強風で建設中の鋼鉄倉庫骨組みが倒壊して建設作業員2人が重傷、5月10日にはバンコクで2人のGrabライダーがCR-V接触で転倒、バス車体下に滑り込んで死亡するなど、タイの交通・建設関連事故が連続して報じられている。
タイ在住の日本人駐在員家族にとっては、深夜の道路状況・運転手の体調管理は重要なリテラシーだ。タクシー・配車サービス利用時に運転手の眠そうな様子を察知したら、遠慮なくスピードを落とすよう求める、安全な場所で休憩を促す、別の運転手に変えてもらうなどの選択肢を取ることが望ましい。住居選びの段階でも、幹線道路に面した部屋・低層階の道路側は「車両突入リスク」がゼロではないことを念頭に置きたい。