タイのLCC「タイエアアジア(Thai AirAsia / FD)」が2026年6月から日本発着の2路線を週4便から週2便へ半減することが、専門ブログ「sky-budget」の2026年5月2日付の報道で明らかになった。対象は東京/成田~高雄経由~バンコク/ドンムアン線と、札幌/新千歳~台北経由~チェンマイ線で、ともに台湾経由の長距離LCC便だ。
成田~バンコク線の減便は2026年6月1日から、新千歳~チェンマイ線は6月15日から、それぞれ9月30日まで続く。タイの夏季繁忙期と日本の夏休み旅行シーズンを直撃する形となる。タイエアアジア側は「中東情勢の影響に伴う国際的なサービス調整の一環」として、夏季繁忙期を含む期間の供給調整と説明している。
理由として挙げられた「中東情勢」は、ジェット燃料価格が4月以降高止まりしている状況を指す。同社はすでに沖縄/那覇~香港経由~バンコク線を2026年5月6日の運航をもって運休すると発表済みで、今回の発表はそれに続く2弾目となる。一部運航便の予約受付はすでに停止しており、夏休み計画でこの2路線を予定していた旅行者は早めの代替手配が必要となる。
タイ系航空会社の日本路線見直しは2026年4月以降、相次いで発表されている。タイ国際航空(TG)も成田~バンコク線を5月から1日3便から2便に縮小し、燃油サーチャージも引き上げる予定だ。タイエアアジアX(XJ)はバンコク/ドンムアン発の成田・関西路線を含む国際線の大幅調整を4月24日に発表している。タイ系3社が日本路線で同時並行に縮小局面に入った形となる。
代替ルートとしては、成田~バンコク間ではタイ国際航空、ZIPAIR、日本航空(JL)、全日空(NH)の直行便が引き続き運航している。新千歳~チェンマイ間は直行便がないため、バンコク経由のタイ国内線、または羽田・関空経由のバンコクなどへ乗り継ぐ選択肢になる。タイエアアジア(FD)の台湾経由便は他社直行便に比べて低運賃が魅力で、利用者層も若年層・バックパッカーが多かったが、9月末までは席数が半減することで運賃にも影響が出る可能性が高い。
夏休みにタイ旅行を計画している在住者および日本側の家族・友人にとっては、6月以降の航空券価格上昇と座席確保の難化が想定される。予約済み便の運航日が変更される可能性もあるため、タイエアアジアの公式サイトかコールセンターでの確認が確実だ。