NECレッドロケッツ川崎が4月30日、バンコクで行われた「バレーボールアジアチャンピオンズリーグ女子バンコク2026」決勝でタイのナコーンラーチャシーマVCを3-0のストレート(25-23、25-21、25-15)で破り、2年ぶり3回目のアジア女王に輝いた。同時に2026年女子クラブ世界選手権の出場権も獲得した。
決勝の主役は両翼から中央までを担う得点源。ナイジェリア出身のシルビア・チネロ・ヌワカロールが17得点、エースの佐藤淑乃が15得点、ミドルブロッカーの山田二千華が11得点、佐々木遥子が10得点と、二桁得点者を4人並べる厚みでナコーンラーチャシーマVCを押し切った。
大会後の個人賞は日本勢が席巻した。佐藤淑乃がMVPに加えてベストアウトサイドヒッターをダブル受賞し、山田二千華がベストミドルブロッカー、シルビア・チネロ・ヌワカロールがベストオポジット、中川つかさがベストセッターを獲得。決勝メンバーの主軸4人がそのまま大会ベスト6に名を連ねる結果になった。
NEC川崎は4月29日の準決勝でカザフスタンのジェティスを3-1で破って決勝に進んでいた。決勝相手のナコーンラーチャシーマVCはタイ東北部の女子バレー強豪で、タイ国内リーグの常勝チーム。地元バンコク開催で会場の声援を背に受けたが、終盤の集中力でNEC川崎の方が上回った。
NEC川崎にとってのアジアCL優勝は2024年大会以来となる。日本のSVリーグ女子部門の代表として国際タイトルを継続的に獲得しているチームの位置付けは、SVリーグ自体の国際的存在感を高める意味でも大きい。在タイの日本人バレーファンにとっては、地元バンコクで日本チームが優勝する瞬間を生で観戦できた稀な大会だった。
ナコーンラーチャシーマVCはタイ女子バレー界では長年の強豪で、過去にもアジアCL決勝に勝ち上がっている。今大会も母国の声援を受けての決勝進出だったが、ストレート負けに終わり、世界クラブ選手権出場権はNEC川崎に譲る形になった。
タイのバレーボール人気は近年急上昇中で、女子代表チームはネーションズリーグでも上位常連。クラブレベルでもナコーンラーチャシーマやスパンブリーが日本やトルコのリーグから選手を引き抜くなど、東南アジアの中心地として存在感を強めている。日本対タイの国際試合がバンコクで行われると会場が満員になるケースも増えており、来季のSVリーグ・タイ国内リーグの試合スケジュールにも注目が集まる。