タイ出身でBLACKPINKのメンバー、リサ(LISA)が、ナイキがサッカーのワールドカップ(W杯)2026に向けて制作した大型キャンペーン映像に出演した。「Rip The Script(脚本を破り捨てろ)」と題されたこの映像には、世界トップのサッカー選手やハリウッドのスターなど30人を超える著名人が集結。タイが生んだ世界的スターのリサが、その一員として名を連ねた。
「Rip The Script」に集った顔ぶれ
この映像は、ナイキのW杯2026キャンペーンの一環として公開された約6分の短編で、広告会社ワイデン+ケネディが手がけた。登場するのは、キリアン・エムバペやクリスティアーノ・ロナウド、ズラタン・イブラヒモビッチといったサッカー界のスター選手たちだ。
そこに、リサをはじめ、トラビス・スコットやキム・カーダシアン、レブロン・ジェームズら、音楽やスポーツ、エンターテインメントのさまざまな分野の著名人が加わった。リサは映像の中で、印象的な場面に顔を出す形で登場している。
なぜリサが起用されたのか
ナイキがこれほど幅広い顔ぶれをそろえたのには、狙いがある。担当者は、もともと熱心なサッカーファンでなくても、たとえばリサのファンであれば映像に引き込まれるかもしれない、と説明している。サッカーへの関心が比較的薄いとされるアメリカ市場なども含め、より多くの人を取り込もうという戦略だ。
それだけ、リサの世界的な影響力が大きいということでもある。タイ北東部ブリラム出身のリサは、K-POPグループBLACKPINKのメンバーとして世界的な人気を誇り、ソロ活動でもヒットを重ねてきた。SNSのフォロワー数は世界でも屈指で、近年は海外の人気ドラマに出演するなど、活躍の場を音楽以外にも広げている。タイ出身者として、世界のエンターテインメントの最前線に立ち続ける存在だ。
映像の中身
「Rip The Script」は、ユーモアたっぷりの演出でも話題だ。映像は、監督がサッカーのスター選手たちに台本通り演じさせようと奮闘するところから始まる。ところが、ボールがあちこちに飛び交い、撮影現場をかき回していく。きっちり作り込まれた映画になるはずが、サッカーらしい予測不能な世界へと変わっていく、という趣向だ。
W杯2026は6月11日に開幕する。大会を盛り上げる世界的な広告に、タイのリサが名を連ねたことは、タイのファンにとっても誇らしい話題となりそうだ。