タイ国際航空(TG)は2026年5月の運航スケジュールを大幅に見直し、ジェット燃料価格の高騰とオフシーズンの需要低迷を理由にアジアの国際線とタイ国内線で大規模な減便・運休を実施する。日本人にとって最も影響が大きい東京成田〜バンコク・スワンナプーム線も5月の中旬から末にかけて、現在の1日3便体制が2便に縮小される見通しである。
成田線の減便対象期間は5月11日から31日まで。ただし5月29日のみ通常運航が維持される。減便のしわ寄せは主にTG640便とTG641便のセットに来るとみられており、夕方以降の便枠が消えるかたちになる。すでに発券済みの利用者にはタイ国際航空から個別に振替や払い戻しの案内が送られている。
成田線以外のアジア路線でも、ソウル仁川線、台北線、香港線で減便、高雄線では全便運休が報じられている。タイ国内線も同時に調整が入り、全体で週あたり約70便から80便規模の供給が抜ける計算になる。需要と採算性を路線ごとに見直した結果、収支の合わない便を集中的に止めた格好だ。
減便と並行して、5月1日からは日本〜バンコク線の燃油サーチャージが大幅に引き上げられる。エコノミークラスの往復で従来比およそ4万5,000円相当の負担増になるとされ、5月以降にチケットを購入する旅行者は実質的な値上げを覚悟する必要がある。すでに発券済みの便には適用されないが、変更や払い戻しを行う場合は再発券扱いで新サーチャージが乗る可能性がある。
タイ航空業界では、すでに格安系のタイAirAsiaが5〜6月に約30%の減便を発表しているほか、タイAirAsia X が日本路線で欠航・減便を発表してコールセンターを開設している。在タイ日本人と日本からの旅行者の両方が、5月の移動計画を航空会社の公式サイトとマイル予約画面で再確認する必要があり、長距離出張の場合はLCCを含む代替便の早めの確保が現実的な対応となる。