タイ・エアアジアXは、名古屋/中部国際空港(セントレア)〜バンコク/ドンムアン空港を結ぶ路線を、2026年3月29日から10月1日までの約6ヶ月間にわたり運休している。同社は3月31日付で公式発表を行い、再開予定日は10月2日、週4便(月曜・水曜・金曜・日曜)での運航を予定している。中部エリアからタイへ低運賃で往来してきた在タイ日本人や旅行者にとって、夏の帰省ピークを直撃する不便な空白期間となる。
運休対象は、名古屋/中部発がXJ639(10時30分発、ドンムアン14時40分着)、バンコク/ドンムアン発がXJ638(0時45分発、名古屋/中部8時50分着)の往復便だ。通常は週4便のLCCダイヤで運航されていた。タイ・エアアジアXは2025年にも5月12日から7月31日にかけて同路線を一時運休しており、今回の2026年は2年連続のオフシーズン運休となる。
同社は公式に運休の理由を明らかにしていないが、業界筋は機材繰りの調整や需要の季節変動、中部発着の国際線縮小傾向が影響しているとみている。名古屋は関東・関西と比べてLCC国際線の需要が読みにくい空港で、2024年にはエアアジア・フィリピンがマニラ線の就航取りやめを発表するなど、他のLCCも冬ダイヤのみの運航に切り替える動きが続いている。
中部発着でバンコクへ向かう日本人旅行者は、別ルートへの切替を迫られている。タイ国際航空(TG)の中部〜スワンナプーム直行便は運航中だが、エアアジアXより往復で2〜4倍の運賃差がある。ノンストップLCCの選択肢が残っていないため、関西国際空港や成田を経由する便の利用か、ベトナム経由・台湾経由のコネクション便に分散するケースが目立つ。
10月2日からの再開便は週4便での運航が予定されており、夏休みの終わりとソンクランを挟んだ閑散期を念頭に置いたスケジュールである。タイ・エアアジアXは2025年8月にも同路線を再開しているが、当時の搭乗率は安定していたと報じられており、10月以降の再開便も高い稼働が見込まれる。中部エリアの在タイ邦人や帰省予定者は、年末年始やタイ旧正月ソンクラン(4月)に向けて早期予約が推奨される。
セントレア発の格安便は、愛知・三重・岐阜の製造業駐在員の本帰国や出張、帰省に欠かせない存在だった。運休期間中にバンコクと中部を往復する場合、関空か成田を経由すると片道8時間以上かかるケースもあり、急な帰省や冠婚葬祭での緊急帰国に影響が大きい。9月末までに予定がある向きは、既存チケットの払い戻しか他社便への振替対応を早めに確認した方がよい。具体的な補償内容はタイ・エアアジアX日本公式案内の告知を参照してほしい。