タイ気象局(TMD)が2026年5月15日、警報第5号(65/2569)を発令した。前日5月14日に正式宣言した雨期入りを受け、5月18日まで全国で激しい〜非常に激しい雨が続くと予想される。北部・中部・東部・南部の広域が対象で、突発性洪水と土砂流の警戒対象に挙がっている。観光客や地方旅行を予定している駐在員にとって、3日間の予定変更を迫られる可能性がある内容だ。
警報5号、5/18までの3日間が山場
警報第5号の有効期間は5月15日から5月18日まで。発令時刻は同15日朝、対象地域は北部・中部・東部・南部の各地方で、雨量は「激しい〜非常に激しい雨」の予測。山沿いの傾斜地、水路に近い場所、低地は突発性洪水(フラッシュフラッド)と山からの土砂流に警戒が必要だ。タイの気象警報は1号から番号が上がるごとに警戒度が高まる仕組みで、5号はシーズン序盤の警報としては早めの発令となる。
原因はベンガル湾の低気圧+南西モンスーン強化
タイ気象局によると、今回の豪雨はベンガル湾下方の強い低気圧がベンガル湾上方へ移動し、これと同時にアンダマン海・タイ国土・タイ湾を覆う南西モンスーンが勢力を強めることで発生する。雨期入り宣言と完全に連動した自然現象で、これからの数か月で繰り返し起こりうるパターンの第1波と言える。気圧配置とモンスーン強化の組み合わせは、特に北部・中部の内陸で雨量を一気に押し上げる傾向がある。
アンダマン海上方は波高2〜3m、雨雲下では3m超
海上の警戒情報も併せて発出された。プーケット県以北のアンダマン海上方は5月15〜18日の期間中、波高2〜3メートル、雷雨を伴う海域では3メートル超の高波が予想される。クラビー以南のアンダマン海下方も波が強まる見込みだ。プーケット・パンガー・ラノーン方面で海洋アクティビティを予定している場合、ボートツアー・スピードボート移動・ダイビングは中止または延期の判断が現実的になる。海況の警戒は雨量より直接的に旅程に影響する。
駐在員・観光客向けのチェックポイント
雨期初期の3日間で警報5号レベルの豪雨が来るのは異例というほどではないが、注意は必要だ。バンコク・チョンブリ・チェンマイなど主要都市はインフラがある程度整っているとはいえ、低地ではスクンビット系道路や地下鉄入口周辺で局地的な冠水が発生しやすい。地方では村落の橋や農道が一時的に通行不能になる例もある。スマートフォンに気象庁公式アプリ「Thai Weather」を入れておくと、警報の更新通知をリアルタイムで受けられる。農業者は果樹園の支柱補強と排水路の確認を済ませる時期だ。