マツダが2026年4月に開幕した北京モーターショー2026で、新型EV専用SUV「CX-6e」を世界初公開した。2024年に発表されたコンセプトカー「Arata」を市販化に踏み込ませた一台で、2026年後半にはタイ市場への導入が予定されている。
パワートレインは2系統が用意される。BEV(完全電気)版はリアモーター258馬力で、都市部の日常走行から高速ロングドライブまでカバーする。航続距離重視のEREV(エクステンダー付き電気自動車)版は、エンジンを発電専用に使うレンジエクステンダー方式を採用し、航続距離は1,000kmを超える設計だ。タイのような長距離移動が多いマーケットには後者の需要が大きい。
エクステリアは、マツダが推進する「Modern KODO」デザイン言語を初採用した世代に位置付けられる。流れるようなボディラインと低重心のスタンスで、現行CXシリーズと比べて印象が大きく刷新された。全長約4.85mのミドルサイズSUVで、Tesla Model Yや中国EV勢との直接競合を狙うサイズ感である。
インテリアでは、26インチ超ワイドの5K解像度ディスプレイがダッシュボードを占有し、Dolby Atmos対応の23スピーカーオーディオが標準装備となる。デジタルサイドミラー、スマートフォンによるデジタルキー機能なども備え、ハイテクと快適性を両立した内装に仕上げられている。
タイ市場ではマツダが既に「6e」(価格116.9万〜119.9万バーツ)を投入しており、CX-6eはSUVラインで続く2台目のEV専用モデルとなる。タイのモーターショー2026では予約13万台超でEVが50%超を占める状況で、EVシフトが本格化している。日本車メーカーの中で出遅れ感が指摘されてきたマツダが、CX-6eで存在感を取り戻せるかが焦点となる。