タイ・ウドンタニ市内のウィッディアナント通り8で2026年4月29日午後4時、体重5キロの大型オオトカゲが近所の猫を捕食しようと近づいた後、駐車中のセダン車のホイール内に潜り込む珍事件が発生した。住民の通報を受けたウドン・サワーンメーターサターン財団の救助隊が出動し、取り出した上で自然に放した。
事件の舞台は、家の前に駐車されていた白いトヨタ・ヴィオス(ナンバー3483、所有者はキッティヤポン氏29歳)。オオトカゲは家屋から獲物の猫を追いかけて道路に出てきたが、車に近づいた瞬間にフロント左ホイール上部の隙間に身を潜めたとみられる。隣人らが「車に何かいる」と気付き、当初は素手で取り出そうとしたが、オオトカゲの大きさと攻撃性を考慮して救助隊に応援を要請した。
救助隊員は懐中電灯でホイール奥を照らし、革手袋を装着して尾の方から接触を試みた。警戒したオオトカゲが頭を引っ込めたため、長い棒を使って頭部を下方へ誘導し、最終的に頭部を掴んで車外へと引き出すことに成功した。重量を計測したところ5キログラムの大型個体だった。
捕獲後、オオトカゲは大型の肥料袋に入れられ、ウドンタニ郊外の自然エリアへ運ばれて放された。タイの法律ではオオトカゲは保護対象種に指定されており、捕獲後は殺処分ではなく原則として元の生息地相当の自然へ戻す運用となっている。
タイのSNS文化では、こうした珍事件はラッキーナンバー(แทงหวย)の対象として消化される傾向が強い。今回もトヨタ・ヴィオスのナンバー3483と、オオトカゲの体重5キロという数字が宝くじ愛好家の間で注目され、関連番号が早速「縁起もの」として共有されている。タイの庶民文化と動物・生活の珍事件が日常的に絡み合う一例である。