タイのインフルエンサー「バード・ワン・ワーンワーン」が、プラプラデーン水祭りでセメント目地材「クロコダイル印」を白粉代わりに参加者へ塗布した動画で炎上した件で、4月26日夜に本人が弁明動画をFacebookに投稿した。バード氏は「あれは目地材ではなく粉だった、私はそんなに馬鹿ではない」と主張、目地材袋を水に溶いて飲み干す実演を動画で見せた。しかし元動画では明確に目地材を使うとの発言があったため、矛盾を突くコメントが殺到し炎上は二重に拡大している。先に書いた元の塗布事件、クロコダイル印メーカーの公式反応を受けて、バード氏自身がついに動いた格好だ。
弁明動画はバード氏のFacebookページ「วันว่างว่าง วีสอง(ワンワーンワーン V2、メインアカウントが規制された場合の予備版)」に投稿された。バード氏は冒頭で「マジでやらかした」と自嘲を込めつつ、「あれは目地材ではない、粉だ。中身は入れ替えてある。コンテンツのために事前に粉を仕込んだだけ。私はそんなに馬鹿じゃない」と説明した。
バード氏は手元のクロコダイル印目地材袋を取り出し、中身を取り出してコップに入れ、水と砂糖を加えてかき混ぜ、自ら飲み干す実演を動画で見せた。この行為自体は「中身が無害な粉なら飲んでも平気」というメッセージで、目地材ではないことを示す試みだったとみられる。
しかしSNS上の反応は否定的だった。ネット民の主な指摘は次の3点だ:
- 元動画の冒頭でバード氏は明確に「ヤーネーン(目地材)を使う」と発言していた。今回の弁明と矛盾する
- クロコダイル印の目地材袋を実際に開封して使う場面が元動画に映っており、後出しで「中身は粉だった」というのは説明として無理がある
- 飲んだ実演動画も、事前に中身を粉に入れ替えていた可能性があり、検証にならない
バード氏は弁明動画の中で、「私の光(注目)はもう尽きた、皆さんが拾ってくれてありがとう。メディアや各種ページは私の光を狙っているのだろう」と皮肉も交えて語った。さらに「コンテンツとコンクリート(目地材)は近い」というダジャレを口にし、「私には分別がある」と自分の判断力を擁護した。
この弁明はSNS上で「分別があるならそもそもコンテンツ用に目地材袋を持ち出さない」「炎上後に弁明と称して再びカメラを回している時点で炎上商法そのもの」と批判されている。実際、バード氏のFacebook・Instagramのフォロワー数は炎上後に増加しており、炎上を逆手にとって「光(注目)」を稼ぐ典型的な構造に見える。
製品メーカーのクロコダイル印側は同日中に「もう泣かないか?」と挑発的な公式コメントを出し、動画チャンネル所有者に連絡済みで状況追跡と適切な対応を表明していた。バード氏の今回の弁明動画は、メーカー側の追及を交わすための「中身は粉だった」というアリバイ作りとも受け取られている。
警察の正式な動きはまだ報じられていない。被害届が複数集まれば、刑事告訴の可能性が浮上する。今回の弁明動画で「中身は粉だった」という主張が公にされた以上、バード氏は元動画の収録時点での実態を立証する責任を負うことになる。Drama-addictなど医療系ページが警告した「セメント目地材は強アルカリ性で皮膚剥離・失明リスク」という危険性は変わらず、塗布された参加者からの被害申告があるかが今後の焦点だ。
タイの過激インフルエンサー文化への規制強化を求める声は今回の事件で改めて高まっており、TikTok・Facebook・Instagramといったプラットフォーム各社のコンテンツモデレーション対応も問われる局面に入っている。