タイ各地の離島へのアクセスに、燃料危機の影響がじわじわと広がっている。フェリー料金の値上げ、ロングテールボートのチャーター料急騰、そして一部路線の減便。ソンクラン連休を前に、島旅を計画している人は最新の運航状況を確認しておきたい。
コサムイ島へのフェリーはドンサック桟橋から出ているが、運賃は180バーツから210バーツに上がった。30バーツの差は小さく見えるが、家族旅行では往復で数百バーツの差になる。コパンガン島のフェリーも250バーツから280バーツへ12%の値上げとなった。
より影響が大きいのはチャーター系の移動手段である。コピピ島のロングテールボート半日チャーターは5,990バーツからと高額になり、フェリーでも530〜1,400バーツの幅がある。チェンマイ〜メーホンソンのバスが大幅値上げに続き、観光地への移動コストが全体的に上昇している。
コチャーン島ではフェリーが従来の定時運航から需要ベースのスケジュールに移行した。乗客が集まらないと出航しないため、待ち時間が読めなくなっている。コランタ島へのプーケットからの送迎は1台5,000バーツ(約2万5,000円)に達した。
タイの小売ディーゼル価格は4月1日に1リットル40.74バーツと過去最高を記録。石油基金は420億バーツの補助金を使い果たしており、政府は価格統制を緩和せざるを得なかった。プリンスオブソンクラー大学の調査では、ホテルの運営費に占めるエネルギーコストは約24%で、エネルギー価格が50%上昇すれば運営費全体が約25.7%押し上げられると試算されている。
ただし、各リゾートは「通常通り営業している」と口を揃える。コサムイのシラヴァディー、コパンガンのアナンタラ・ラサナンダ、コランタのピマライはいずれもボート送迎やツアーが問題なく運航中だと回答した。南部の宿泊稼働率は70〜80%台を維持しており、客足そのものは大きく落ちていない。
値段は上がったが、島には行ける。ただし燃料高でラヨーンの漁船500隻が港に釘付けになるほどの燃料価格が続けば、離島アクセスのさらなる値上げや路線縮小は避けられないだろう。