「もう耐えられない」。チェンマイとメーホンソンを結ぶ路線バスの運行会社プレームプラチャー・トランスポートが、燃料高を理由に運賃を大幅に値上げした。
値上げ幅は車種によって異なるが、いずれも大きい。ロットゥー(ミニバン)は250バーツから350バーツに、ミニバス(18席)は300バーツから390バーツに、大型バスの普通席は350バーツから500バーツに引き上げられた。普通席だけで150バーツ(約730円)の値上げは、地方路線としてはかなりの負担増である。
チェンマイ〜メーホンソン間は約250キロ、1,864ものカーブがある山岳路で知られ、片道6〜8時間かかる。山間部のメーホンソンは燃料の輸送コストが平地より高く、ディーゼルが50バーツを超えた現在、運行会社の燃料負担は限界に達している。
この路線は旅行者にも人気が高い。パーイを経由する北回りルートは「1,864カーブの絶景ドライブ」として有名で、バックパッカーや自然派の旅行者が多く利用する。値上げはソンクラン連休を直前に控えたタイミングで発表されており、旅行計画に影響が出そうだ。
タイではセーンセープ運河ボートの値上げ、プーケット発ピピ島行きボートの200バーツ値上げなど、公共交通の運賃が次々と上がっている。移動販売車も燃料代が倍増し、燃料危機は移動手段のあらゆる場面に波及している。