Thailog

タイの最新ニュースを日本語で

燃料高でラヨーンの漁船500隻が港に釘付け、「海に出れば赤字しかない」

経済出典:khaosod2026/04/04 19:00

ラヨーン県の河口で500隻以上の漁船が出漁を取りやめ、桟橋にびっしりと係留されている。漁協会長は「ソンクラーン後には8割が停泊することになる」と語った。

ラヨーン県パークナム・ラヨーンの河口を訪れると、川の両岸に漁船がびっしりと並んでいる。普段なら沖に出ているはずの500隻以上が、エンジンを止めたまま桟橋に係留されている。

ラヨーン漁業協会のポンサック・イェームクリン会長によると、燃料価格の高騰が漁師たちをかつてない苦境に追い込んでいる。「出漁しても燃料代で赤字になる。魚の値段は燃料に合わせて上げられない」と、500隻の船主が操業停止を余儀なくされた理由を語った。

漁船向けの「グリーンオイル」(船舶用軽油)は既に販売が停止されている。代わりにB20ディーゼルを陸上で調達しているが、1リットル43バーツに加え、サラブリー県の油庫からの輸送費が上乗せされるため、実質的なコストはさらに高い。ディーゼル価格が47バーツ台に到達するなか、漁業用燃料の確保すら困難な状況だ。

ポンサック会長はソンクラーン連休後の見通しについて「停泊する船は全体の8割に増えるだろう」と悲観的な予測を示した。現在も出漁を続けている船はあるが、いずれも採算割れを承知のうえでの操業だという。

イサーンのトラック数万台が運行停止し、ブリーラムのソンテウが90台から3台に激減するなど、燃料危機は陸上の物流を直撃してきた。ラヨーンの漁業が止まれば、海の幸の供給にも影響が出る。燃料高が食卓にまで波及する日はそう遠くないかもしれない。