タイ外務省が5月19日午後の週次記者会見で、同日午前の閣議承認を受けた新フリービザ制度の詳細を発表した。新ルール下でビザ免除対象になるのは54ヶ国・地域。日本は継続して対象に含まれており、観光目的での最大30日間滞在が認められる。さらに、入国後にイミグレーション窓口で30日延長申請を行えば、合計60日までの滞在も従来通り可能。
5月11日に方針表明 → 5月19日午前閣議承認 → 5月19日午後外務省詳細発表、と異例のスピードで制度設計が固まった。事前報道では「93→57ヶ国に絞り込み」とされていたが、実際の確定数は54ヶ国・地域でやや小さい数字に着地した。
54ヶ国・地域の確定リスト
タイ外務省が公表した、新「ビザ免除30日」対象国・地域は以下の通り(アルファベット順)。
- アジア: 日本、台湾、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ブータン、キルギスタン
- 北米: カナダ、米国
- オセアニア: オーストラリア、ニュージーランド、フィジー
- 欧州: オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ジョージア、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、ウクライナ
- 中東: バーレーン、イスラエル、ヨルダン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、トルコ、UAE
- アフリカ: 南アフリカ
合計54。
旧93ヶ国リストから外れたのは
旧制度で60日ビザ免除対象だった93ヶ国のうち、新54ヶ国リストから除外されるのは中央アジア・南アジア・東欧諸国・中南米諸国・東南アジアの一部を中心とする39ヶ国(地域含む)。具体的なリストは、外務省が後日、施行細則と合わせて告示する見通し。
報道によると、除外される国・地域には、タイ国内での違法就労摘発実績が多い国、国際金融行動タスクフォース(FATF)がマネーロンダリング監視対象に指定している国、そして欧米諸国とのビザ相互主義原則を満たしていない国、を中心に調整されているという。
中国は別途のビザ免除カテゴリ(60日永久免除)で対象。インドはe-Visa対応で、フリービザ対象外として継続する見通し。
30日+30日延長の実務
新制度下では、(タイ入国時)パスポートに30日滞在のスタンプが押される。30日を超える滞在を希望する場合、(入国前)在外タイ大使館・領事館で観光ビザ(TR)申請するか、(入国後)タイ国内のイミグレーション窓口で30日延長申請を行う。延長手数料は1,900バーツ(約8,500円)。





