パタヤのバーで2026年3月30日、30歳のフィンランド人男性が2人のタイ人女性に薬を盛られ、高級腕時計ロレックスと現金を盗まれた。被害者は翌朝2時ごろ警察に泣きながら被害を届け出た。
事件の経緯
被害者はジョムティエンエリアのバーで2人のタイ人女性と知り合い、アルコール飲料を一緒に飲んだ。その後、男性は意識を失い、気がついたときにはホテルの部屋でロレックスと現金が消えていた。
被害者は「飲んでいるうちに体の感覚がおかしくなった。明らかに何かを飲み物に入れられたと思う」と供述。タイの観光警察(1155)に連絡した後、近くの警察署に出向いて正式な被害届を提出した。
盗まれたロレックスは約100万バーツ(約460万円)相当とされ、現金も奪われた。
「薬物スクープ(drug-facilitated theft)」の実態
パタヤでは薬物を飲み物に混入させて観光客から貴重品を盗む事件が繰り返し報告されている。典型的な手口は、バー・ナイトクラブ・路上で女性が男性に声をかけ、アルコール飲料を提供しながら睡眠薬や意識低下薬(クロナゼパムやGHBなど)を混入させるというものだ。
被害者は気づかないまま薬が効いて眠り込んでしまい、貴重品を抜き取られる。パタヤ観光警察は被害報告の急増を受けて、バーでの飲み物の管理を徹底するよう外国人観光客に注意を呼びかけている。
予防のためのアドバイス
知らない人から勧められた飲み物を受け取らない。飲みかけの飲み物を置いたまま席を離れない。複数人で行動する。不審に思ったら飲むのを止める。これらが基本的な対策だ。
万が一被害に遭った場合は、まず観光警察1155に電話し、医療機関での血液検査を早急に受けることが証拠保全につながる。
タイでの飲み物への薬物混入は重大犯罪として扱われ、逮捕されれば長期禁錮が科される。