タイ中部サラブリ県の森の水路で6月13日、両手を後ろ手に手錠でつながれ、銃で撃たれた男性の遺体が見つかった。胸には銃創があり、現場には複数の薬莢が落ちていた。何者かに拘束されたうえで殺害され、人目につかない場所に遺棄されたとみられる。タケノコを採りに来た住民が偶然発見し、警察が身元と犯人の特定を急いでいる。
タケノコ採りの住民が発見
遺体が見つかったのは、サラブリ県ケンコイ郡タップクワンの墓地に通じる道路近くの水路。6月13日、近くにタケノコを採りに来ていた43歳の男性ボランティアと妻が、水路に半分浸かった状態の遺体を見つけ、地区の村長を通じて警察に通報した。
被害者はクリーム色のショートパンツに黄色い丸首シャツという軽装で、両手を背中側で手錠にかけられていた。ドラゴンをはじめとする複数のタトゥーがあり、あごのタトゥーなどから身元の特定が進められている。
胸に銃創、現場に11ミリ弾の薬莢4個
警察によると、遺体の胸には2か所の銃創があった。現場からは11ミリ口径の弾の薬莢が4個回収されており、至近距離で複数回撃たれた可能性が高い。後ろ手に拘束されたうえで撃たれているとみられ、計画的な犯行をうかがわせる。
通報を受けたのはケンコイ郡警察で、担当の警察官が現場に駆けつけた。遺体が水路に遺棄されていたことから、犯行は別の場所で行われ、発覚を遅らせる目的で運ばれた可能性もある。
防犯カメラと行方不明者情報を照合
警察は、周辺の防犯カメラの映像を確認するとともに、近隣で出ている行方不明者の届け出と照合を進めている。被害者の身元が判明すれば、交友関係やトラブルの有無から、犯行の動機解明につながるとみられる。
手錠で拘束したうえで撃つという手口は、怨恨や報復、あるいは裏社会の制裁といった背景をうかがわせるが、現時点で警察は動機や容疑者について明らかにしていない。タトゥーの男性が、なぜ森の中で命を絶たれたのか。その経緯はこれからの捜査で明らかになる。