タイ政府の中東情勢管理センターは3月29日、国内の燃料生産・販売状況の定例報告を行った。エネルギー事業局副局長のチャッチャイ・クンローヒット氏が記者会見で具体的な数字を示した。
3月27日時点のデータによると、ディーゼルの日間生産量は平均8,221万リットル、国内販売量は8,299万リットル、輸出は443万リットルだった。販売と輸出を合わせた需要は日量8,742万リットルで、生産量をやや上回っている。この差分は既存の備蓄から補填されている計算になる。
エネルギー事業局は「4ADM」と呼ばれる燃料流通監視システムを活用し、2月1日まで遡って各スタンドの配送・販売データを分析している。燃料を十分に出荷しているか、不自然な在庫の滞留がないかを機械的にチェックする仕組みだ。
チャッチャイ副局長は「国民には安心してほしい。エネルギー事業局が全力で対応しており、備蓄・買い占めが判明した場合は法に基づき最後まで追及する」と強調した。
生産量と需要のギャップは1日あたり約500万リットルで、長期間続けば備蓄が目減りしていく構造にある。政府が輸入備蓄義務を7%から1%に引き下げて輸入を促進しているのはこのためだ。ソンクラーンの帰省シーズンで需要がさらに増える前に、供給体制の補強が急務となっている。