タイを訪れる外国人観光客が、2026年上半期(1月1日〜6月20日)で1,544万人余りに達した。一方で、この数字は前年同期を2.78%下回っており、観光産業の回復はなお道半ばだ。タイ観光・スポーツ省によると、観光収入は7,453億バーツ(約3兆6,000億円)を超えたが、年後半のさらなる集客が課題となっている。
国・地域別では、中国が253万8,498人で最多。次いでマレーシアが199万2,324人、インドが118万8,190人、ロシアが99万6,840人、韓国が57万6,404人と続いた。
直近の6月14〜20日の週は50万8,133人で、前週比4.41%増だった。台湾からの客が18.23%伸びるなど、回復の兆しも見える。近距離市場が3.37%増、長距離市場が7.40%増と、ともにプラスとなった。
それでも通年では前年水準に届いておらず、観光省は「まだ十分に回復していない」との見方を示す。各市場で休暇シーズンが一段落することから、今後は伸びが鈍るとみられる。インド市場では運航便数の減少が逆風になっているという。
タイは観光を経済の柱とし、外国人客の受け入れ拡大へ観光税の導入や空港拡張などの施策を進めている(関連記事:タイが観光大改革、空港でAI顔認証・観光税導入・ビザ免除を30日に短縮へ)。集客のてこ入れと、訪れる人の満足度向上を両立できるかが問われている。
