プーケットでトゥクトゥクの荷台から転落し、昏睡状態が続いていた英国人プロボクサーのコリン・ケアニーさんが、6月14日の事故から数日後に亡くなった。所属するボクシングクラブが明らかにした。無敗を誇る22歳の若き王者の死に、ボクシング界から悼む声が広がっている。
事故から数日、生命維持装置のなかで
ケアニーさんは6月14日未明、プーケットのパトンで遊んだ帰りに、料金の支払いをめぐってトゥクトゥクの運転手ともめた。運転手が現金を下ろすためのATMへ向かう途中、走行中の車の荷台から転落し、頭を強く打ったとされる。現場から逃げた運転手は、その後警察に立件された。
プーケットのワチラ・プーケット病院で生命維持装置をつけて治療が続けられていたが、回復せず息を引き取った。当初は29歳と伝えられたが、その後の各メディアの報道では22歳とされている。
無敗10戦全勝の若き王者
ケアニーさんはスコットランド出身で、プロ通算10戦10勝(6KO)と無敗を誇るウェルター級のボクサーだった。2025年にはWBOインターナショナル・ユース・ウェルター級のタイトルを獲得し、将来を期待されていた。
所属クラブ「チーム1314」は、彼の募金ページで訃報を伝え、「あまりにもつらい」と悲しみをつづった。才能ある選手であると同時に、チームの大切な「家族」だったと追悼している。
旅先の移動に潜むリスク
ボクシングが盛んなタイには、トレーニングや試合のために訪れる外国人選手が少なくない。一方で、深夜のトゥクトゥク利用や料金交渉はトラブルになりやすく、走行中の荷台は転落の危険もある。
慣れない土地での移動には、料金の確認や乗り方を含め、慎重さが欠かせない。若き才能を突然失った今回の事故は、その教訓を重く突きつけている。