タイ東部チョンブリ県パタヤの住宅地にある共同プールで6月13日夕方、14歳の少女2人が溺れて亡くなった。2人は携帯電話で動画を撮りながら、どれだけ長く潜っていられるかを競う遊びをしていたとみられる。1人が水中で動けなくなり、もう1人が助けようとして、2人とも沈んでしまったという。深さが最大3メートルあるプールでの痛ましい事故に、地域は深い悲しみに包まれている。
潜水ごっこの最中に、2人とも沈んだ
事故が起きたのは、バンラムン郡ノンプルー地区カオノイのソイ・ブンサンパンにある住宅地の共同プール。警察が確認した防犯カメラの映像には、午後5時36分ごろ、2人がプールの中央付近で泳ぎ、繰り返し潜水する様子が映っていた。
その後、1人が水中で異変を起こし、もう1人が助けに向かったが、まもなく2人とも水面下に消えた。異変に気づいた住民が引き上げて心肺蘇生を試み、駆けつけた救助隊も30分以上にわたって蘇生を続けたが、2人を救うことはできなかった。
「潜水を我慢する遊び」に潜む危険
今回の事故は、子どもや若者がやりがちな、どれだけ長く潜っていられるかを競う遊びの怖さを浮き彫りにした。息を限界まで止めて潜ると、本人が苦しさを感じる前に意識を失う「ブラックアウト」と呼ばれる状態に陥ることがある。水中で意識を失えば、そのまま溺れてしまう。
さらに危険なのは、おぼれた人を助けようとした人まで一緒に溺れる「将棋倒し」型の事故だ。パニックになったおぼれる人にしがみつかれ、救助者も水中に引き込まれてしまう。今回も、友人を助けようとしたことが2人目の犠牲につながったとみられる。
監視のないプールと水の事故
このプールは住宅地の共同施設で、深さは70センチから3メートルまでと幅がある。監視員のいない共同プールや、水深が急に深くなる場所では、こうした事故が起きやすい。
タイは年間を通じて気温が高く、子どもが水辺で遊ぶ機会も多い。水の事故を防ぐには、ライフガードのいない場所では大人が目を離さないこと、潜水の我慢比べのような危険な遊びをさせないこと、そしておぼれている人を見つけても、自分が飛び込むのではなく、浮くものを投げたり助けを呼んだりすることが大切だとされる。