タイ中部プラチンブリ県で15日朝、工場の従業員送迎バスが、通学中の生徒を乗せた送迎車に後ろから追突した。この事故で生徒24人が負傷したが、新学期初日の通学時間帯に起きたわりに、命に関わるけが人がいなかったのは不幸中の幸いだった。
新学期初日の朝に起きた追突
事故が起きたのは15日午前7時ごろ、シーマハーポット郡ターツム町を通る3079号線沿いで、住宅団地「ザ・スプリング」付近だった。シーマハーポット校とワット・マイ・クローントーン中等学校の生徒を乗せた6輪の送迎車が、後ろから来た工場の送迎バスに追突された。
このバスは、大手電機メーカーであるキヤノンの従業員を乗せていたとされる。新学期初日の子どもたちの通学と、工場へ向かう従業員の通勤が重なる、朝の混み合う時間帯だった。
けが人24人、多くは軽傷
当局によると、負傷した生徒は24人にのぼったが、命に関わる重傷者はおらず、死者もいなかった。多くはすり傷や打撲、強い衝撃によるショックにとどまったという。生徒は複数の病院に分かれて搬送され、最も重いケースでも、タイの救急トリアージで中等度を示す「黄色」レベルと判定された。
タイでは、6輪の改造車や簡易な送迎車に大勢の子どもが乗り合わせて通学する光景が各地で見られる。一度の事故で負傷者が多くなりやすい背景には、こうした通学事情もある。
事故が絶えないタイの通学路
タイは交通事故による死者が世界的にも多い国として知られ、世界保健機関(WHO)も繰り返し警鐘を鳴らしてきた。今回は死者が出なかったものの、子どもを乗せた車両の安全や、通勤・通学が集中する朝の運転には、改めて目が向けられそうだ。家庭にとっても、わが子の通学手段の安全を考えるきっかけになる出来事といえる。