スズキは、小型の本格四駆「ジムニー」の2026年モデルをタイで発売した。先進的な安全運転支援システム「スズキ・セーフティ・サポート」と6つのエアバッグを追加したのが特徴で、価格は159万バーツ(約779万円)から。ただしこれは先着50台限定の特別価格で、ツートンカラーは162万バーツとなる。日本から完成車を輸入するモデルだけに、日本国内で買うよりはるかに高い価格設定が、タイならではの事情を映している。
何が変わったのか
2026年型ジムニーの目玉は、安全装備の強化だ。新たに加わった「スズキ・セーフティ・サポート」は、衝突の危険を察知して警告やブレーキの補助を行う運転支援システムで、エアバッグも6か所に増やされた。悪路の走破性で人気のジムニーに、街乗りや高速での安心感が上乗せされた形だ。
ボディカラーは全7色。ジャングルグリーンやホワイトなど5色のモノトーンに加え、2色のツートンが用意される。タイで売られるのはオートマチック車が中心となる。ジムニーは、四角く無骨なデザインと、本格的な悪路走破性を小さな車体に詰め込んだ独特の存在で、世界中に熱心なファンを持つ。装備を最小限にしてきた歴史があるだけに、安全支援システムの追加は時代に合わせた進化といえる。
価格と購入特典
価格は、モノトーンのオートマチック車が159万バーツ、ツートンが162万バーツ。このうち159万バーツは、先着50人だけの特別価格だ。さらに、最大1万5,000バーツ相当の純正アクセサリー、年1.99%からの低金利ローン、初年度の任意保険(車両保険付き)無料といった特典も付く。
ジムニーは世界的に人気が高く、生産が需要に追いつかないことでも知られる。タイでも入手しにくい人気車種であり、こうした限定価格や特典は、早めの購入を促す狙いがあるとみられる。
なぜタイでは高いのか
注目したいのは、その価格水準だ。159万バーツは日本円でおよそ779万円。日本ではジムニーは200万円前後から買える身近なクルマだが、タイでは数倍の価格になっている。
理由は、このモデルが日本で生産された完成車を輸入(CBU)しているためだ。輸入車には高い関税や物品税がかかり、それが価格に大きく上乗せされる。タイでは現地生産の車が割安な一方、輸入車は同じ車種でも一気に高額になる。ジムニーに限らず、日本やヨーロッパから輸入される人気車が、本国の数倍の値札を付けることは珍しくない。それでも根強いファンがいるあたりに、ジムニーというクルマの底力がうかがえる。



