タイ有数のリゾート地プーケットの国際空港で、出国審査を自動化するゲートが6月13日から導入される。パスポートにICチップを内蔵した「eパスポート」を持っていれば、係員の窓口に並ばずに、機械にパスポートをかざして審査を通過できる。多くの観光客でにぎわう空港の待ち時間を減らし、出国の手続きをスムーズにする狙いだ。
6月13日から出国審査に自動ゲート
導入されるのは「オートマチック・ボーダー・チャンネル」と呼ばれる自動化ゲートで、プーケット国際空港の出国審査エリアに設けられる。出発する乗客が、有人の窓口に代わってこのゲートを使えるようになる。移民局の職員と空港のスタッフが立ち会い、利用者を案内する。
対象となるのは、ひとまず出国(出発)の審査である。到着時ではなく、プーケットを離れる際の手続きが速くなる。事前の登録などは必要なく、条件を満たすパスポートがあれば、その場で利用できる。利用する際は、ゲートの案内表示や係員の指示に従えばよく、パスポートを機械にセットして本人確認を済ませれば通過できる。
eパスポートがあれば利用できる
利用に必要なのは、ICチップ入りのeパスポートである。現在の日本のパスポートはICチップを内蔵しており、技術的には対応している。タイ国民に限るといった説明はなく、eパスポートを持つ外国人の旅行者も対象になるとみられる。ただし、自動化ゲートを使える条件は国や運用によって変わることがあるため、初めて使う際は案内に従って確認するとよい。
自動化ゲートは、機械がパスポートと本人を照合し、問題がなければゲートが開く仕組みだ。係員とのやり取りが減るぶん、一人あたりの審査時間が短くなり、行列の解消につながる。空港の出入国管理を国際水準に引き上げる取り組みの一環でもある。
観光地プーケットの混雑緩和へ
タイでは、スワンナプームやドンムアンといったバンコクの主要空港で、すでに自動化ゲートの運用が進んでおり、今回のプーケットもその流れに沿うものだ。観光大国として、空港での出入国をいかに速く快適にするかは、国の競争力にも関わるテーマである。
プーケットは、ビーチリゾートとして世界中から観光客が集まる人気の島で、その玄関口であるプーケット国際空港は、ハイシーズンには大変な混雑となる。自動化ゲートが順調に動けば、混雑の緩和が期待される。日本からプーケットを訪れる旅行者にとっても、帰りの空港での待ち時間が短くなるのはありがたい。まずは出国審査からの導入だが、今後、到着時の審査や他の空港へ広がるかも注目される。