タイ中部ナコンナヨック県で、妊娠中の白い水牛(アルビノ)が囲いから逃げ出し、30キロ以上もさまよった末に保護された。地元の寺と住民がお金を出し合って買い取り、屠殺を免れたという。白い水牛は縁起がよいとされるタイの民間信仰もあり、人々の温かい行動が一頭の命をつないだ。
報道によると、6月26日午後11時ごろ、住民や村の職員のもとに通報が入った。妊娠していた白い水牛が、飼われていた囲いから逃げ出し、ナコンナヨック県内を30キロ以上にわたって歩き回っていたという。
最終的に水牛は無事に捕らえられたが、そのまま手放せば食肉用に処分される運命だった。そこで地元の寺と住民が立ち上がり、お金を出し合って水牛を買い取り、その命を救うことにした。
タイでは、白い動物は古くから縁起がよく神聖だと考えられてきた。白い象が王室と結びつけられてきたように、白い水牛(タイ語でクワイ・プアック)も吉兆とされ、大切にされることがある。今回、水牛が妊娠していたことも、人々が命を救おうとする気持ちを後押ししたとみられる。
寺に引き取られた水牛は、これから子を産み、穏やかに暮らすことになりそうだ。日々の暮らしのなかで動物の命と向き合う、タイらしい心温まる出来事となった。
