タイの大学が、世界の大学評価で存在感を見せている。英国の評価機関タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)による「サステナビリティ・インパクト・レーティング2026」で、タイの7つの大学が世界のトップ100入りを果たした。さらにマヒドン大学とタマサート大学は、特定の分野で世界1位に輝いた。学術的な名声だけでなく、社会に与える実際の貢献を測るこの評価で、タイの高等教育の底力が示された形だ。
社会への「実際の貢献」を測る評価
この評価は、THEが国連の持続可能な開発目標(SDGs)の17項目に沿って大学を採点するもので、今年は世界1,600以上の大学が参加した。研究、組織運営、社会への学術サービス、教育の4分野を通じて、大学が社会にもたらす現実の影響(リアルワールド・インパクト)を重視するのが特徴だ。
成果は、タイの高等教育・科学研究イノベーション省のヨットチャナン副首相兼大臣が、SNSを通じて明らかにした。
マヒドンとタマサートが分野別で世界1位
特に目立つのが、2つの大学の分野別1位だ。マヒドン大学は、SDG3「すべての人に健康と福祉を」で世界1位を獲得した。医学研究や公衆衛生での強みが評価された形だ。タマサート大学は、SDG16「平和と公正をすべての人に」で世界1位となり、法学を軸とした社会貢献やガバナンスの取り組みが認められた。
総合では、チュラロンコン大学が世界19位(タイ国内1位)に入り、タイの大学として初めてこの評価でトップ20入りを果たした。
7大学がそろってトップ100
今回、総合トップ100に入ったタイの大学は次の7校だ。チュラロンコン大学(19位)、タマサート大学(46位)、ワライラック大学(47位)、チェンマイ大学(49位)、マヒドン大学(56位)、ソンクラーナカリン大学(81位)、コンケン大学(91位)。
タイ各地の大学が名を連ねた。学術力に加え、社会課題の解決にどう取り組んでいるかという新しいものさしで、タイの大学が世界に存在感を示している。タイへの留学や進学を考える人にとっても、大学選びの一つの参考になりそうだ。
