タイで世界的な人気を集めるコビトカバ「ムーデン」に、新たな姪が誕生し話題になっている。タイ東北部のコンケン動物園は6月28日、飼育する雌のコビトカバの赤ちゃんを「ムーナムトック」と名付けたと発表した。名前は、開園13周年を記念した一般投票で最も多くの票を集めて決まったという。タイのアイドル動物の系譜に、また一頭が加わった形だ。
親はヤヤとナデート、4月に誕生
ムーナムトックは2026年4月5日に生まれた雌のコビトカバで、誕生時の体重は5.76キロ。両親は同園のコビトカバ「ヤヤ」と「ナデート」で、すでにいる「ムードゥアン」のきょうだいにあたる。そして、世界的スターのムーデンから見ると姪(めい)の関係になるという。
名前の「ムーナムトック」は、タイ料理の「ナムトック(炙り肉のスパイシーサラダ)」にちなんだとみられる。叔母にあたるムーデンの名前が「弾む豚(弾力のある肉団子)」を意味するのと同じく、タイの食べ物から取った愛嬌のある名前だ。
元祖ムーデンは2024年の世界的アイドル
ムーデンは、チョンブリ県シラチャにあるカオキアオ・オープン動物園で2024年7月10日に生まれたコビトカバだ。生後2か月の2024年9月、飼育員が撮影した動画がTikTokなどで拡散し、一気に世界的なインターネット・ミームとなった。
その人気は社会現象となり、動物園の来園者数は当時2倍に増えた。動物園は「ムーデン」の商標登録を進め、米人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」のコントに登場したほか、日本語版を含む公式テーマソングも作られた。過熱ぶりは、来園者がカバを起こそうと水をかけるなどの迷惑行為が問題となり、防犯カメラが設置される騒ぎにもなったほどだ。
一頭のカバが生む集客力
ムーデンの成功は、一頭の動物がもたらす経済効果の大きさを示した。今回のムーナムトックの命名に一般投票が使われたのも、ファンを巻き込んで注目を集める狙いがうかがえる。各地の動物園がコビトカバを目玉に据える動きは、これからも続きそうだ。
