タイの陸運局(DLT)が、電気自動車(EV)のナンバープレートを青色の反射タイプに変更する方針を打ち出し、規則改正に向けた意見公募を始めた。5月31日に公表されたもので、番号や文字の様式はそのままに、プレートの地の色を青の反射素材に変える。EVを一目で見分けられるようにし、優遇策や事故対応に役立てる狙いだ。
EVを「青いプレート」で見分ける
運輸省・陸運局によると、政府はEVの普及を進めており、その背景には輸送部門の大気汚染やPM2.5への対策がある。EVが増えるなかで、当局がEV車を効率的に把握・管理し、EV向けの優遇措置を適用したり、事故の際に対応したりするために、EV専用のナンバープレートを設けるのが今回の趣旨だ。プレートの地を青の反射素材にする一方、サイズや番号・文字の様式は従来のままとする。
対象は乗用車からバイクまで
青いプレートの対象となるのは、主に個人所有のEV4種類。7人以下の乗用車、7人超の乗用車、個人の小型貨物車(ピックアップ)、個人の三輪自動車が含まれる。個人のEVバイクも、サイズや様式は通常のバイクと同じだが、地の色を青の反射素材にする。タクシーなどの営業用車についても、順次、規定が整理される見通しだ。
EVブームのタイならではの一手
タイではこの数年、EVの普及が急速に進み、中国メーカーを中心に新型EVが相次いで投入されている。政府は購入補助や税制優遇でEVを後押ししてきた。専用の青いナンバープレートは、そうしたEV重視の政策を象徴する分かりやすい一手といえる。今回の意見公募を経て、正式な規則改正へと進む見通しだ。
道路上での識別と切り替えの課題
青いプレートが導入されれば、EVは道路上で一目で見分けられるようになる。優遇措置の適用や、事故・故障時の対応でも、見分けやすさは利点になる。EVは高電圧のバッテリーを積むため、消火や救助の手順が通常の車と異なるからだ。一方で、すでにEVに乗っている人のプレートをどう切り替えるかなど、運用の細部は今後詰められるとみられる。






