バンコクが、2030年の「ワールドプライド」開催都市の座をめぐり、スペインのバルセロナと最終的に争っていることが分かった。5月31日のバンコク・プライド2026で、ヨッサノン・ウォンサワット副首相が誘致への支援を表明。同性婚を認めたタイが、アジアのLGBTQの中心地としての地位を打ち出す動きだ。
バルセロナとの「最終2都市」に
ワールドプライドは、世界各地で開かれる大規模なLGBTQの祭典だ。2030年の開催地は、バンコクとバルセロナの2都市に絞り込まれ、最終選考に入っているという。実現すれば、タイにとって大きな節目となる。プアタイ党を率いるヨッサノン副首相は、「平等は特定の集団を超え、社会のすみずみに行き渡るべきだ」と述べ、誘致を後押しする姿勢を示した。
同性婚を認めたタイの「次の一手」
タイは2025年、同性どうしの結婚を認める法律を東南アジアで初めて施行した。今回のワールドプライド誘致は、その実績を土台に、「平等の準備ができた国」として国際社会にアピールする狙いがある。社会開発・人間安全保障省のニコン大臣も関わるなど、政府を挙げての取り組みになっている。
「レインボー・エコノミー」への期待
誘致の背景には、観光収入への期待もある。世界中からLGBTQの旅行者や関連イベントを呼び込む「レインボー・エコノミー」は、すでに観光大国であるタイにとって、新たな成長分野と見込まれている。5月31日に開かれたバンコク・プライド2026は「Patch the World with Pride」をテーマに、当事者だけでなく自閉症の子どもや政府関係者も参加した(関連記事:バンコク・プライド2026、5月31日にシーロムで4.8kmパレード)。
注目される2030年の開催地決定
バンコクが選ばれれば、アジアでのワールドプライド開催として大きな意味を持つ。タイは観光地としての魅力に加え、同性婚の実現という制度面の進展を強みに、誘致を進める。開催地がいつ、どちらに決まるのかが注目される。



