タイ北部ピサヌローク県で、燃料タンクローリーの隠し区画に覚醒剤(結晶メタンフェタミン)約1.7トンとケタミン50キロを積んで運んでいた密輸グループが摘発され、3人が逮捕された。押収された薬物の総額は2億バーツを超える。
タンクローリーに隠した1.7トンの覚醒剤
摘発があったのは5月29日、ピサヌローク県ムアン郡ドントーン地区。警察はインブリとチェンマイを結ぶ道路で、燃料タンクローリーと、それに付き添う銅色の乗用車(先導車)の2台を見つけ、停止させて捜索した。タンクローリーには隠し区画が設けられ、結晶メタンフェタミン約1.737トンとケタミン50キロが積まれていた。長距離輸送で一般の交通に紛れるため、タンクローリーが選ばれたとみられる。
逮捕は3人、首謀者も
逮捕されたのは、タンクローリーを運転していたウィッタヤ容疑者(30)、先導車を運転し首謀者とされるポンサック容疑者(44)、先導車に同乗していたアヌチャ容疑者(38)の3人。グループはこれまでに4回の運搬に関わり、今回を除く3回は成功していたと供述しているという。
チェンライから首都へ、流通網の一端
薬物はチェンライ県から南下し、首都圏(警察第1方面)へ運ばれる途中だった。バンコク近郊で保管され、首都や周辺各県で売りさばかれる予定だったとみられる。今回の摘発は、バンコクを拠点とする密輸ネットワークの捜査の一環で、警察は背後関係をさらに調べている。
タイを通る「黄金の三角地帯」の薬物
タイ北部は、ミャンマー・ラオス・タイの国境地帯「黄金の三角地帯」で作られた薬物の主要な通り道になっている。北部から首都圏へ大量の覚醒剤が運ばれる構図は、たびたび摘発で明らかになってきた。今回の1.7トンという量も、その規模の大きさを物語っている。会見には警察庁の副長官や首都警察本部長も同席し、当局は摘発の成果を強調した。


