中国で約200億バーツ(約970億円)規模の投資詐欺に関わったとして国際手配されていた中国人の女が、タイ北部チェンマイで逮捕された。タイ入国管理局が国際的な追跡の末に身柄を確保したもので、女のタイ滞在ビザはすでに取り消され、中国への送還手続きが進められている。
逮捕されたのは、鄭儀(ヂェン・イー)容疑者(33)。中国で「鄭夫人(マダム・ヂェン)」と呼ばれていた人物だ。タイ入国管理局によると、容疑者は中国・深センの「深セン巨航クラウドストレージ技術」の総支配人を務め、クラウドサーバーへの投資で「月利最大5%」をうたう事業を展開していたとされる。
この詐欺による被害は4,500人以上、被害総額は42億4,300万元(約200億バーツ)に上るという。中国・深センの公安当局は2025年2月、この事件を立件していた。
中国当局は容疑者に国際刑事警察機構(インターポール)の国際手配書「レッドノーティス」を出し、在タイ中国大使館を通じて協力を要請していた。タイの入管当局は容疑者の足取りを追い、チェンマイ・ランパーン間のスーパーハイウェイ沿いのコンドミニアムで本人と確認して逮捕した。
逮捕を受けて容疑者のビザは取り消され、身柄は入管局の捜査部門に移された。今後、中国へ送還される見通しだ。タイは観光や長期滞在で外国人が集まりやすく、国外で罪に問われた人物の「逃亡先」になりやすい面もある。当局は外国人の不法滞在や指名手配者の摘発を強化している。
