タイ東部サケオ県のガソリンスタンドで、10万錠を超えるエクスタシー(合成麻薬MDMA)が押収され、パキスタン人2人とインド人1人の計3人が逮捕された。麻薬はスーツケースに隠され、首都バンコクへ運び込まれる直前だったとみられる。非番の入管職員の気づきが、大量の麻薬摘発につながった。
非番の入管職員が気づいた
入管警察によると、事件が動いたのは6月27日。非番の入管職員が、サケオ県内のガソリンスタンドで大きな荷物を持った外国人3人に気づいたことがきっかけだった。確認したところ、そのうちの1人にタイへの入国スタンプがないことが判明したという。
逮捕されたのは、パキスタン国籍のバドティ・ムハンマド・アスラン容疑者(24)とアリ・リスワン容疑者(19)、インド国籍のパカラン・ジット・シン容疑者(45)の3人だ。
5個のスーツケースに10万錠
荷物を調べたところ、5個のスーツケースの中から、布やビニール袋に包まれた10万1,675錠ものエクスタシーが見つかった。麻薬はバンコクへ運ばれる予定だったとみられている。
3人には、営利目的でエクスタシーを販売しようとした疑い(タイで第1類麻薬に分類される)と、不法入国・不法滞在の疑いがかけられている。
容疑は否認、背後の組織を捜査
3人は入管法違反については認めたものの、麻薬に関する容疑は否認しているという。尿検査では、本人たちから違法薬物は検出されなかった。警察は3人をムアンサケオ警察署に移し、背後に組織がないかも含めて捜査を進めている。
サケオ県はカンボジアと接する東部の県で、陸路の物流の要衝でもある。国境を越えた麻薬の流入・運搬ルート上にあり、当局が警戒を強める地域の一つだ。