タイの観光都市パタヤで、英国人の男が宿泊施設の管理人に酸のような液体を浴びせ、重傷を負わせたとして逮捕された。男は行方が分からなくなったタイ人の交際相手を捜していたとされる。さらに、ビザの期限が切れたまま不法に滞在していたことも判明し、入管法違反にも問われる見通しだ。観光客でにぎわう中心部で起きた外国人による事件として、地元で関心を集めている。
交際相手を捜してトラブルに
警察によると、逮捕されたのはリチャード・ラングフォード容疑者(40)。6月23日、パタヤ中心部のソイ・アルノタイ2にあるゲストハウスで、43歳の管理人ウィラワンさんに腐食性の液体を浴びせたとされる。ウィラワンさんは激しいやけどを負い、チョンブリ病院に入院している。現場では家具にもやけどのような跡が見つかった。
男は、いなくなった交際相手のタイ人女性を捜してこの宿を訪れていたという。その後、別の場所でタイ人女性と口論しているところを警察に発見され、身柄を確保された。拘束中も、パスポートと金を返すよう求めていたとされる。
ビザ切れの不法滞在も判明
調べの結果、ラングフォード容疑者は2026年2月からビザの期限が切れたまま滞在していたことが分かり、入管法違反の疑いでも立件される見通しだ。タイでは、外国人が事件を起こして初めて不法滞在が判明するケースが少なくない(関連記事:タイは誰がオーバーステイか把握しているのに、なぜ摘発できないのか)。
容疑者は「腐食性とは知らずに液体の入ったグラスを投げただけだ」と説明し、なたで脅されたとも主張しているが、警察はこの点を確認できていないとしている。元交際相手のスプラニーさん(38、シーサケート出身)は、男が家賃を払わずに出て行ったためパスポートを預かったと話し、以前から攻撃的な言動があったと証言しているという。
続く捜査
ウィラワンさんは依然として入院しており、警察は追加の容疑についても調べを進めている。観光客でにぎわうパタヤ中心部で起きた今回の事件は、外国人による暴力事件への警戒を改めて呼び起こしている。



