タイ南部ソンクラー県の寺院で、住職を務める僧侶が、13〜14歳の見習い僧(ネーン)4人に性的な行為を強いていた疑いがあるとして、警察が捜査を進めている。見習い僧の保護者らが6月26日、警察に被害を訴え出た。あくまで訴えの段階であり、住職はまだ訴追されていない。タイで僧侶による不祥事は、社会の信頼を揺るがす問題としてたびたび注目を集めてきた。
見習い僧4人が被害を訴え
警察によると、舞台となったのはソンクラー県ハートヤイ郡バンプル地区の寺院。13〜14歳の見習い僧4人が、2026年1月ごろから、昼夜を問わず寺院内の建物で繰り返し性的な行為を強要されたと訴えているという。
事態が表面化したのは6月24日のことだ。見習い僧の一人がひそかに寺を抜け出して家に戻り、被害を打ち明けた。これを受けて保護者らが6月26日、トゥンルン警察署に被害を届け出た。住職側の親族が家族に連絡を取ったものの、訴えについて認めも否定もしなかったという。
住職は連絡が取れず、捜査が進む
住職は当初、疑いを否定していたが、その後は電話がつながらなくなったとされる。捜査はソンクラー県警が担当し、ティーラサック・チャイヨーター県警本部長の指揮で進められている。現時点で訴追はされていない。
捜査の過程では、同じ寺で年長の見習い僧が、年下の少年たちに同様の行為に及んでいたとの情報も寄せられているという。寺には現在、僧侶も見習い僧も残っておらず、ほかの6人の見習い僧は別の寺へ移された。
揺らぐ寺院への信頼
タイは人口の9割以上が仏教徒で、寺院や僧侶は地域社会で大きな役割を担う。それだけに、僧侶による不祥事が明るみに出るたびに、人々の信頼は大きく揺らぐ。今回のように未成年が関わる疑いは深刻で、当局には事実関係の慎重な解明が求められる。


