タイの玄関口スワンナプーム国際空港で、トルコ人の男が約12キロのコカインを密輸しようとして逮捕された。コカインはコーヒーの袋やチョコレートの包装に隠され、ブラジルから運ばれてきた。押収量の末端価格は約3,600万バーツ(約1億7,400万円)に上る。タイでは比較的珍しいコカインの大型摘発となった。
コーヒーとチョコに隠してブラジルから
タイ税関によると、男はブラジルのサンパウロ(グアルーリョス国際空港)発の便でスワンナプームに到着した。手荷物を調べたところ、コーヒーの袋やチョコレートの包装の中から、約12キロのコカインが見つかったという。税関の調査・摘発部門と、空港の摘発専門チーム(AITF)が連携して身柄を確保した。
最高15年の禁錮、麻薬抑制局へ
男には、タイの関税法と麻薬法に違反した疑いが持たれている。コカインはタイで「第2類麻薬」に分類され、最高で禁錮15年、罰金150万バーツ(約726万円)、またはその両方が科される。事件は麻薬抑制局に引き継がれ、本格的な捜査が進められる。
郵便・宅配が密輸の主流に
タイ税関によると、2025年10月から2026年6月までに、麻薬の摘発は214件、押収額は6億9,200万バーツを超えた。手口としては、郵便や宅配便を使った密輸が全体の76.6%を占めるという。押収量・金額ともに最も多いのは覚醒剤だ。
タイでは覚醒剤やケタミン、ヘロインの摘発が目立つ一方、南米産のコカインは比較的少ない。今回のように、コーヒーやチョコといった日用品に紛れ込ませる手口は巧妙で、当局は国際的な密輸ルートへの警戒を強めている。