タイ深南部で6月28日夜から29日にかけ、爆弾を使った攻撃が相次いだ。ナラティワート県では道路の側溝に仕掛けられた爆弾が爆発し、マレーシア人観光客2人が負傷。これに前後して、ヤラー県やパタニ県ではガソリンスタンド3カ所が爆破された。タイ最南部で続く分離独立運動の緊張が、改めて表面化した形だ。
当局によると、29日午前11時41分ごろ、ナラティワート県タクバイ郡のサポム三差路付近で、道路の側溝に隠された爆弾が爆発した。近くにいたマレーシア人観光客2人が負傷し、車両が大きく損壊した。
国内の治安維持を担う第4管区内部治安維持作戦本部が現場を封鎖し、爆発物処理班などが捜査を進めている。地域の経済や観光への影響も懸念される。
これに先立つ28日深夜には、ヤラー県とパタニ県(サイブリ郡・ヤリン郡)で、ガソリンスタンド計3カ所が相次いで爆破された。犯人グループは爆発物を仕掛ける前に従業員や警備員を外へ追い出しており、人的被害は報告されていないが、激しい火災が起きた。
タイ深南部のナラティワート、パタニ、ヤラーの3県では、2004年以降、分離独立を求める武装勢力による襲撃が続いている。今回のように観光客が巻き込まれるケースは多くないものの、マレーシア国境に近いこの地域へ向かう際は、現地の治安情報に注意したい。