バンコク最大のLGBTQプライドイベント「バンコク・プライド2026」が、5月31日にシーロム一帯で開かれる。今年のパレードは全長4.8キロメートルにおよび、主催者は20万人を超える参加を見込む。テーマは「誇りで世界を縫い合わせる」だ。
パレードは全長4.8キロ、シーロムを縦断
パレードのルートは、チョンノンシー運河沿いの公園付近を起点に、目抜き通りのシーロム通りを進む。サラデーン交差点やアンリ・デュナン通りを経てラマ1世通りへ抜け、テープサディン競技場までの約4.8キロを練り歩く。集合地点は6カ所設けられるという。
時間は午後2時から午後10時まで。沿道で見物する人は、混雑と保安上の規制を考えると、正午すぎには場所を確保しておくとよい。今年はシーロム通りに、全長300メートルという過去最長のレインボーフラッグが広げられる予定だ。歩道はかなりの人出が予想されるため、早めの到着が無難である。
交通規制と当日の足
開催当日はシーロム通りとその周辺で大規模な交通規制が見込まれる。車での接近は難しく、BTSサラデーン駅やチョンノンシー駅、MRTシーロム駅といった鉄道が現実的な移動手段となる。シーロムは飲食店やオフィスが集まる繁華街だけに、当日に周辺を通る予定のある人は、時間に余裕を持っておきたい。
そもそもシーロムは、ゲイバーやクラブが集まるソイ4をはじめ、バンコクのLGBTQ文化の中心地として長く知られてきた。プライドのパレードがこの通りを舞台に選ぶのは象徴的でもある。
「世界の舞台」を目指すタイのプライド
今年のルートを巡っては、宇宙技術・地理情報を扱う政府機関GISTDAが、地球観測衛星THEOS-2による上空からの画像を公開し、話題を集めた。主催はナルミット・プライドとバンコク都などで、官民が連携してイベントを支える。
タイはアジアの中でもLGBTQに寛容な国として知られる。2025年1月には同性婚を認める法律が施行され、東南アジアで初めて婚姻の平等を実現した国となった。こうした法整備を追い風に、バンコク・プライドは年々規模を広げており、いまや国内最大級の市民イベントであると同時に、多様性を世界に発信する観光の目玉にもなりつつある。観光客にとっても、タイの今を体感できる機会といえる。