タイの「ダイビング救助隊タイ(Thailand Rescue Diver.)」が出動しているラオス・サイサンブーン州ロンチェーン町の金鉱トンネル崩落事故で、5月24日午後の活動開始から続いている7人の鉱山労働者の救出作業について、5月25日時点でタイ救助隊が生存者と推定される避難場所まで残り30mの地点まで前進していることが分かった。ただし、雨季入りに伴うラオス国内の降雨で洞窟内の水位が上昇し続けており、救助隊員は呼吸装置を使った狭隘な通路の進行と、水位上昇のスピードとの闘いを強いられている。本サイトは5月24日午後に「ポンド氏出動」「狭い通路+高水位」を伝えており、その続報となる。
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残り30m、生存者の避難場所まで前進
タイ救助隊の最新情報によると、5月25日時点で隊員は崩落した金鉱トンネル内の通路を慎重に進行し、生存者がいると推定される避難場所まで残り30mの地点に到達している。30mは直線距離で見れば短いが、洞窟内の狭隘な通路と高水位の中での前進では、1mごとに数時間を要する可能性がある。タイ救助隊の専門装備とポンド・チャクリッ氏率いるチームの経験が試される段階に入った。
雨季入りで水位上昇、救助の難易度が増す
ラオス・サイサンブーン州は5月後半に雨季入りしており、ロンチェーン地区周辺でも降雨が続いている。地表からの水が洞窟内に流れ込み、トンネル内の水位は依然として上昇傾向。救助隊員は呼吸装置(エアタンク+レギュレーター)を装着し、ほとんど浸水した狭隘な通路を匍匐前進せざるを得ない。水位が上がるほど避難場所への接近が困難になるため、時間との闘いが激化している。
7人の鉱山労働者、生存可能性と通信状況
崩落事故で閉じ込められた鉱山労働者は7人。本記事執筆時点で生存者の正式な確認は出ていないものの、救助隊が「生存者の避難場所まで30m」と表現していることから、何らかのコミュニケーション(打音、音響、光信号など)で生存の兆候が得られている可能性がある。詳細はラオス政府とタイ救助隊からの公式発表を待つ必要がある。
ラオス政府とタイ救助隊の連携
タイ救助隊の現地入りはラオス政府からの正式な支援要請を受けたもので、ラオス政府は自国の鉱山労働者の救出にあたって、東南アジア地域で洞窟救助の経験が豊富なタイのチームを頼った形。タイ側はポンド氏(2018年のタムルアン洞窟救出を経験したベテラン)を中核とする「ダイビング救助隊タイ(Thailand Rescue Diver.)」のメンバーを派遣、ラオス側の地元当局・治安部隊・医療チームと連携している。
装備と前進速度: エアバッグツール+鉄てこ+特殊呼吸装置
救助の現場で使われている主な装備は、エアバッグツール(膨張式の救助器具)、鉄てこ、特殊呼吸装置(高湿度・低酸素環境用)、ヘッドランプ、無線通信機器など。狭い通路では大型機材を持ち込めないため、隊員は最小限の装備で前進する必要がある。前進速度は通常1日あたり数mから10m程度になる場合が多く、残り30mとなれば数日内の到達が見込まれる。ただし、水位上昇と崩落リスクで作業中断を強いられる場面もあり、確定的な到達時刻は予測困難。
続報待ち、生存者救出の朗報を期待
本サイトは5月24日午後にこの救出ミッションを「ラオス・サイサンブーンの金鉱崩落で7人閉じ込め」と最初に伝えた。今回の5月25日続報では「30m手前まで前進」「水位上昇との闘い」という具体的な現場状況が明らかになった。今後の焦点は、(1)残り30mを安全に踏破できるか、(2)7人の生存状況、(3)避難場所からの引き出し方法、(4)再崩落のリスク管理、(5)タイ-ラオス政府間の協力体制の評価の5点。本サイトでは救出の成功または難航の情報を続報で伝える予定。