タイ中部ペッチャブリー県のクイブリ国立公園で、けがをした野生のゾウを治療しようとした救助チームに、そのゾウが突進し、国立公園のレンジャー2人が負傷した。傷ついた動物を助けようとした現場での、思わぬ事故となった。
保護地域地方事務所第3(ペッチャブリー支所)のニタット所長によると、6月26日、けがをした野生のゾウがいるとの緊急通報を受けた。公園の職員らが応急処置のためにゾウへ近づいたところ、ゾウが突然突進してきたという。突進を受けて、レンジャー2人がけがを負った。
クイブリ国立公園は、野生のゾウの群れが暮らすことで知られ、ゾウを間近に見られる観光地としても人気がある。一方で、傷ついて気が立った野生動物は、たとえ助けようとする相手であっても攻撃してくることがある。
タイでは、生息地の開発などを背景に、人とゾウが接触する機会が増えている。今回のように、保護のために近づいた職員が危険にさらされるケースも起きている。
当局は、けがをしたゾウの状態を確認しながら、慎重に対応を進めるとみられる。野生のゾウに遭遇した際は、距離を保ち、刺激しないことが安全につながる。
