タイ・ナコンラチャシマ県ムアン郡の「ザ・モール」ショッピングセンター内にあるクルンタイ銀行のサービスカウンターに5月24日午前10時、政府給付プログラム「タイ助けタイプラス」(60/40)の登録準備でPaoTang(เป๋าตัง)アプリの顔認証や本人確認エラーを解決したい人々が長い列を作った。プログラムは5月25日に登録開始、6月1日から9月30日までの4か月間に月最大1,000バーツ(政府60%・自己負担40%)、1人あたり総額4,000バーツの給付を行うもので、全国3,000万人が対象。古いスマホでアプリ更新ができない人や、家族の助けがあっても顔認証が通らない人が窓口に殺到している。クルンタイ銀行は専属スタッフと特設カウンターを配置して対応にあたっている。
5月24日午前10時から「ザ・モール」のクルンタイ銀行に集中
ナコンラチャシマ市内の主要ショッピング施設「ザ・モール」内のクルンタイ銀行サービスカウンターには、5月24日午前10時時点で大勢の市民が並んだ。明日5月25日からPaoTangアプリ経由で登録が始まる「タイ助けタイプラス」を念頭に、本人確認の事前準備として銀行口座の開設・電話番号の更新・PaoTangアプリの顔認証エラー解消などを駆け込みで処理する動きが集中したとみられる。
顔認証が通らない、古いスマホで更新できない
現場で取材を受けた市民は「古いスマートフォンではアプリの更新に対応していない」「家族の手助けを受けても顔認証や本人確認が何度試しても通らない」と訴えている。タイ助けタイプラスはPaoTangアプリでの登録が原則必須のため、アプリが使えない=給付を受け取れない、という構図になっている。スマホやアプリの操作に不慣れな高齢者ほど、銀行の窓口で対面サポートを受けようとする層が厚い。
クルンタイ銀行が専用カウンターと専属スタッフで対応
クルンタイ銀行はタイ助けタイプラスの実務面でPaoTangを運営する銀行(政府系)で、登録初日に向けて全国の主要支店に専用カウンターを設置している。ナコンラチャシマの「ザ・モール」支店でも、専属スタッフがアプリの操作・口座開設・顔認証の手順を1人ずつ案内している。それでも待ち時間が長くなっており、市民の不満も出始めている。
月1,000バーツ・4か月分、6月1日から開始
タイ助けタイプラスは、政府が60%・市民が40%を負担する形で月最大1,000バーツ(タイバーツ換算で約4,600円)の購買補助を提供するプログラム。期間は6月1日から9月30日までの4か月間で、1人あたり総額4,000バーツ(約1万8,400円)の枠が設定されている。対象は3,000万人で、地元の食料品店や小規模店舗での購入で割引が適用される仕組み。PaoTangアプリ上で店舗をスキャンして支払うため、アプリの本人確認が完了していないと事実上利用できない。
5月25日登録初日、全国で同様の混雑が予想される
タイ助けタイプラスはタイ国民にとって重要な家計支援になるため、5月25日の登録初日には全国で銀行窓口と政府サービスポイントの混雑が見込まれる。ナコンラチャシマで起きている混雑は今後、バンコク・チェンマイ・コンケンなど他の都市圏でも繰り返し起きる可能性が高い。タイ政府とクルンタイ銀行は事前のオンライン手続きを推奨しているが、デジタルディバイドの存在によって窓口需要は当面続きそうだ。


