タイ・チェンマイ県のチェンマイ-ランプン道路沿いにあるチャーン・ノン整備工場前で5月24日、親が顧客に荷物を届けるために配達用ピックアップ車(密閉式の屋根付き荷台車両)を停めて10分弱離れた間、車内に残された5〜6歳の子供が荷台から出られなくなる事案が発生した。自動ロックシステムが作動し、外からドアを開けることができない状態になっていた。親と通行人が緊急番号1669に通報、ペッチャカセム財団チェンマイチームを含む複数の救助団体が駆けつけ、エアバッグツールと鉄てこを使ってドアを慎重にこじ開け、10分以内に子供を無事救出した。子供にけがはなく、救助関係者の活躍に称賛の声が上がる一方、「子供を車内に1人で残してはいけない」という警鐘も改めて発信された。
チェンマイ-ランプン道路、整備工場前で発生
事案が起きたのはチェンマイ県を南北に走るチェンマイ-ランプン道路沿い、チャーン・ノン整備工場(อู่ช่างน้อง)の付近。5月24日の昼間、親が密閉式の屋根付き荷台を持つピックアップ車を停車させ、顧客に荷物を届けるため車から離れた。車内には5〜6歳の子供が残された状態だった。
配達の10分間に自動ロックが作動
親が車を離れていた時間は10分弱とみられるが、その間に車両の自動ロックシステムが作動し、外からドアを開けることができなくなった。子供は密閉式の荷台空間に閉じ込められた形になり、夏の気温が高い時期に密閉スペースに残されると、短時間でも熱中症や酸欠のリスクが高まる。親が戻ったときには既にドアが開かず、即座に1669に通報、近隣住民にも助けを求めた。
ペッチャカセム財団など救助団体がエアバッグツールで開錠
通報を受けてペッチャカセム財団チェンマイチームと地元の複数の救助団体が現場に到着した。隊員は車両の状況を確認したうえで、エアバッグツール(膨張式の開錠器具)と鉄てこを併用し、ドアの隙間に空気圧を入れて拡張、ロック機構を外す手順で慎重に作業を進めた。所要時間は10分以内で、子供を密閉空間から無事に救出することに成功した。
子供にけがはなし、親と地元住民から救助隊に称賛の声
救出された子供にけがはなく、医療チームの初期検査でも健康状態に問題はないことが確認された。安堵した親、現場にいた地元住民、ペッチャカセム財団のボランティアと救急隊の連携した働きを称賛する声が現場で上がった。タイのSNSでも本事案の映像が拡散され、救助隊員の冷静な対応に賞賛のコメントが寄せられている。
タイで繰り返し発生する「車内放置事案」、夏の高温で命に関わる
タイ国内では、親が短時間の用事で子供を車内に残し、車両のロックや高温による事故につながるケースが繰り返し報じられてきた。タイの暑季(3-5月)は車内温度が短時間で50度を超えることもあり、密閉空間に残された幼児は熱中症や脱水で命を落とす危険が極めて高い。本事案では幸いにも救助隊の迅速な対応で子供は無事だったが、保護者向けの注意喚起として「子供を車内に1人で残さない」というルールの徹底が、関係機関から繰り返し発信されている。



