タイ・サラブリ県ムアン郡コークサワン町のトラート・ポンシリ広場で2026年4月30日午後6時10分、ソンクラン後の水祭り「ワンライ(วันไหล)」のコンサート会場を夏季嵐の突風が直撃し、入口にあった巨大なゲート(ซุ้มประตู)が観客の上に倒壊。17歳の少年ファンが死亡し、11人が負傷する事故が起きた。計12人が死傷する大型イベント災害となった。
事故は突発的な夏季嵐(พายุฤดูร้อน)が現場を襲った瞬間に起きた。タイ気象庁は4月30日にイサーン地方・中部・東部に夏季嵐警報を発令していたが、サラブリでは強風が予想を超える勢いで吹き荒れ、ステージ前の鉄骨製ゲートが瞬時に倒壊した。観客は逃げる暇もなく下敷きとなり、コンサート会場は一時パニックとなった。
「ワンライ」(直訳:「水が流れる日」)は4月13〜15日のソンクラン正月に続く伝統的な水祭りで、地域ごとに異なる日程で4月後半〜5月上旬に開催される。サラブリ県では4月30日〜5月1日にかけてのワンライ祭典として、コンサート・水掛け・地元グルメ屋台のフェスが複数会場で展開されていた。トラート・ポンシリ広場の会場は地元の若者が大量に集まる人気スポットで、若年層のファンが集中していた中での事故となった。
死亡したのは17歳の少年ファンで、ステージ前で開演を待っていたとされる。負傷者11人はすぐに地元の病院に搬送され、軽傷から中等症まで含まれる。事故を受けてサラブリ県当局はワンライ祭典の残りの予定を即時中止することを発表した。同様の屋外イベント災害はタイで毎年数件発生しており、特にソンクラン・ワンライ・ロイクラトンの大型行事で簡易的な仮設構造物が天候の影響で倒壊する事例が問題視されてきた。
在タイ日本人観光客にとっても、5月のワンライやソンクラン延長祭典に参加する場合は「夏季嵐警報下では屋外コンサート会場の仮設構造物に近づかない」という基本的注意が改めて必要だ。気象庁の警報は気象庁公式ウェブサイト(tmd.go.th)とLINE公式アカウントで毎日更新されており、5月1日も中部・東部・東北部で雷雨と強風が予想されている。タイのイベント主催者には、簡易的な装飾構造物の風荷重設計を強化することが求められる事態となっている。