タイ・ラヨーン県ガレン郡タンクウィアン町のクロンレーム・ターサキエン運河で2026年4月29日、カンボジア人男性2人が運河に毒物を散布して死んだエビを大量に採取していたとして逮捕された。本人たちは食用にするほか販売目的でも持ち出していたと供述しており、共犯4人は逃走中で警察が捜索を続けている。
事件は住民からの通報で発覚した。「運河で毒物を撒いてエビを獲っている集団がいる」との情報がガレン市庁の災害防止・救援課に寄せられ、職員がガレン警察とレスキュー隊と連携して現場へ向かった。現場周辺ではバイク(サイドカー付き)1台、ゴム草履6足、エビを夜間に照らすための懐中電灯が放置されており、撒いた毒物による犯行の準備が露骨に残されていた。
警察は周辺を捜索し、不審な動きを見せていたカンボジア人2人を確保。所持品からは毒物で死んだエビと、犯行に使用した一部の道具が見つかった。取り調べでは「水中に毒物を投じてエビを浮かせ、食用にし、また販売もしていた。これは1度や2度ではなく、数回繰り返してきた」と犯行を全面的に自供している。
調査の進展により、犯行グループは合計6人で構成されていたことが判明した。残る4人は警察が現場に到着する前に逃走しており、当局は身元の特定と追跡を急いでいる。
毒物による違法漁業は、エビだけでなく運河の他の生物・水質にも深刻な影響を残し、環境破壊と公衆衛生の両面で問題が大きい。さらに毒物で死んだ獲物が市場に流通すれば、知らずに食べた人の健康被害につながるリスクもある。警察と環境当局は、現場の水質調査と販売ルートの追跡を並行して進め、共犯者と毒物の入手経路を含めた全容解明を目指している。