アユタヤ県ウタイ郡でエビ釣り堀を運営していた業者が、エビの重量で奇数・偶数を賭けさせる違法賭博を行っていたとして2026年4月29日夜に一斉摘発を受けた。アユタヤ県知事の指揮のもと、複数の行政・警察部門が合同でオペレーションを実施した。
摘発の経緯
住民からの苦情を受け、アユタヤ県当局が事前に調査員を送り込んでいた。伏兵(サイスパイ)が客として店に潜入し、賭博の実態を確認した後に証拠をそろえて急襲した。
摘発チームにはチャワニン・ウォン・サティットジラカーン県知事、副知事、県知事助手、ウタイ郡長と警察ウタイ署が参加した。午後9時、店舗への突入が行われた。
「エビ釣り賭博」の仕組み
店はエビ釣り堀と食事・アルコールを提供する飲食店として表向き運営されていた。しかし実際にはエビ釣りで釣ったエビを計量し、その重量が奇数グラムか偶数グラムかを賭けさせる「賭博」が行われていた。
釣り場を舞台にした賭博という手口は珍しい。通常の賭博(カード・サイコロ)と異なり「エビ釣りの延長」に見せかけることで、取り締まりを逃れようとしたとみられる。
押収品と法的処分
現場ではエビ・食材・賭けに使われた現金などが押収された。業者と顧客の双方が賭博関与者として任意同行に応じ、アユタヤ郡警察署で調書が取られた。
タイの賭博取締法では、私的な場所での賭博行為も違法とされており、業者は「賭博場の開設・運営」、客は「賭博行為の参加」で起訴される可能性がある。
タイの「隠れ賭博場」問題
タイでは公営競馬(馬券)と宝くじ(สลากกินแบ่งรัฐบาล)以外のギャンブルは原則禁止されているが、違法な賭博はカラオケ・エビ釣り・居酒屋などに隠れて行われるケースがある。警察は定期的に摘発しているが、新しい形態の違法賭博は次々と生まれる。
今回のアユタヤの事例は「エビの重さで賭ける」という比較的新しい手口として注目を集め、SNSでも話題になった。

