タイ東北部ウドンタニ県マーケン通り(ウドンタニ市内)で2026年4月28日、母親が運転するバイクの後部に乗っていた11歳の少年が、日焼け対策に着ていた大きい長袖の裾をバイクのスプロケット(チェーンを回す歯車)に巻き込まれ、左腕の骨を折る重傷を負った。56歳の市役所防災ボランティア職員プンサック・プロムラクサ氏が大型ボルトカッターを借りてチェーンを切断し、無事に救出された。
事故が起きたのは2026年4月28日の通学途中。少年「ボン君」(仮名、11歳)は、サマースクールに通うため母親のバイクの後ろに乗っていた。日差しと風を避けるためにサイズの大きい長袖を上から羽織っており、走行中に裾が垂れ下がってチェーンを回すスプロケットに引っかかった。チェーンの回転で服が瞬時に引きちぎられるように引っ張られ、少年の左腕が後輪まで巻き込まれて骨折、耳にも深い切創ができた。
通報を受けたのはウドンタニ県の191緊急通報センター。現場の近くで作業をしていたウドンタニ市役所の防災ボランティア職員プンサック氏(56歳)が、悲鳴を聞きつけて真っ先に駆けつけた。プンサック氏は周囲の住民に声をかけて大型のボルトカッターを借り、まずバイクのチェーンを切断して張力を逃がしてから、少年の腕を慎重に抜き取る作業を行った。
少年は痛みに耐えて泣くこともなく、母親が抱きしめる中で救助を待った。「ウドンタニ法促進財団」の救急隊員が応急処置を行い、左腕の骨折と耳の切創を確認したうえで、すぐにウドンタニ病院に搬送した。
タイ・東南アジアでは、夏期の強い日差しを避けるために、特に子どもにオーバーサイズの長袖を着せて家族でバイクに乗る家庭が多い。日本人の感覚では「服の裾がチェーンに巻き込まれる」事故は古典的な注意点だが、タイのバイク社会では同種の事故が散発しており、今回の事故は親子バイクでの後部乗車のリスクと、日焼け対策ウェアのフィット選びの重要性を改めて社会に問いかけている。