タイ・チャイナート県ムアン郡カオターパラ区のチャイナート鳥園前で2026年4月28日、29歳の果物店主「ジェダ」(本名アミタ・サップパーニット氏)が「ドリアン1個1バーツ」の超激安プロモーションを実施し、店前に長蛇の列ができた。本日のタイは副首相が打ち出した「インフルエンサーによるドリアン1個100バーツライブ販売」で議論が続くなか、地方の個人店が一桁・二桁安い価格で住民支援に動いた形となる。
ジェダ氏が運営する移動果物店「ジェダ・ポンマイシン(เจ๊ดา ผลไม้ซิ่ง)」は、チャイナート鳥園の正面に出店して各種ドリアンを並べた。1個1バーツ販売は1日200セット限定の特別企画で、それ以外の品種も以下の相場割れ価格で並んだ。ナクラジップ・グラドゥム・チャニ品種が1キロあたり59バーツ、ジャンタブリ産モントンが79バーツ、ラヨーン産モントンが99バーツ、剥き身ドリアンは100グラムあたり39バーツである。
ジェダ氏は店頭で取材に応じ、「物価が上がるなかで住民の負担を少しでも減らしたかった。利益は少なくても、皆さんに笑顔で帰ってもらえれば十分」と語った。1個1バーツのドリアンには小ぶりサイズが含まれるが、品種ごとに食べごろを揃え、購入した住民は子どもや孫への土産として手に入れて帰っていく場面が目立った。
地元では「副首相とインフルエンサーが100バーツでライブ販売する話が進む一方で、29歳の若い店主が1バーツでさばいている」と話題になっており、SNSでも動画と価格表が拡散している。ジェダ氏は限定数を超えた追加分を相場価格で販売しているため、列は長くても回転は速く、待ち時間ほどではないとの声も寄せられた。
タイ国内では本日、副首相スパチー氏とインフルエンサー「ピムリーパイ」によるドリアン1個100バーツライブ販売が議論を呼んでおり、商務省は監視強化と法的措置の方針を示している。日本人の感覚では「政府主導の激安ライブと、個人店の1バーツプロモが同日に並走する」状況自体が驚きだが、タイのドリアン市場が今年33%増産局面にあることが、こうした思い切った販売を可能にしている背景といえる。