タイ第4入管局(ตม.4)、捜査局警察、観光警察、コーンケン入管局の合同チームは2026年4月28日、コーンケン市中心部の豪邸でオーストラリア国籍の指名手配犯「リチャード氏」を逮捕した。同氏はオーストラリアの性犯罪者登録簿に名前が記載された児童性虐待・児童ポルノ所持などの有罪確定犯で、タイ国内で長期に渡って潜伏生活を送っていたとされる。
第4入管局長のパイラット・プクチャレーン警視長によると、AFP(オーストラリア連邦警察)バンコク事務所からの情報共有を受けて捜査が始まった。コーンケン市中心部の豪邸が同氏の隠れ家として使われている疑いが濃厚と判明し、入管・捜査局警察・観光警察が現場を包囲し、滞在中の本人を拘束した。
リチャード氏はオーストラリア政府によって正式に「性犯罪者登録簿(Sex Offender)」に登録された人物で、過去の主な有罪案件には子どもへの性虐待・わいせつ行為、児童ポルノ所持などが含まれている。オーストラリア国内での服役歴があり、タイへの渡航と長期滞在は身分を伏せた状態で続いていたという。
近年、タイは観光ビザの長期滞在が容易な制度を背景に、欧米諸国からの国際指名手配犯が逃亡先として選ぶ事例が増えている。第4入管局は今回の合同摘発を「AFPと入管局の継続的な協力の成果」と位置づけ、今後もタイ国内に潜伏する性犯罪者・児童虐待加害者の追跡を強化する方針を示した。
タイの地方都市では、欧米国籍の外国人が比較的低価格で豪邸を借りて居住するケースが多く、表面的な観光客と「逃亡犯」の見分けがつきにくい構造的課題がある。日本人の感覚では「コーンケンの中心部に外国人指名手配犯が潜伏していた」状況自体が衝撃だが、タイのリゾート・地方都市は今回のような国際捜査の現場として国際的な注目を集めることが増えている。