タイ南部ナコンシータマラート県ターサラー郡で2026年4月28日午前3時30分、結婚式の場で新郎側と新婦側の若者グループの間で銃撃が発生し、計6人が負傷する事件が起きた。発砲のきっかけは式中のコンサート中に始まった口論で、注意されて一旦収まったものの、式終了後の二次会で飲酒を続けるうちに再び対立が激化し銃が抜かれた。
負傷者6人の内訳は次の通り。チャクラパット氏(24歳)が頭部に被弾して重症、タナーコン氏(31歳)が左脚、アディソーン氏(17歳)が左肩、チャクラタム氏(23歳)が右足首、アムラデープ氏(24歳)が両脚、スパペット氏(40歳)が腕に銃創を負った。チャクラパット氏は意識不明の重体で集中治療室で治療を受けている。
警察は新郎側と新婦側それぞれから1名ずつ計2名の容疑者を特定。事件後病院に搬送された容疑者2人から銃2挺を押収し、殺人未遂と公共の場での違法銃器所持の容疑で取り調べを進めている。発砲時は招待客だけでなく一般参列者もまだ会場周辺に残っており、流れ弾による被害拡大も懸念されたが、幸い負傷は当事者グループに留まった。
タイ南部の結婚式は屋外でコンサートと飲酒を伴う大規模な祝宴として知られており、深夜まで音楽と酒が続くケースが珍しくない。今回も式終了後の「二次会的」時間帯に発生した点で、地域文化の盛り上がり方そのものが事故・事件のリスクを高めている構図がうかがえる。
タイの銃刀法は私有目的の銃器登録を一定範囲で認めているものの、公共の場での発砲や許可外携帯は重罰の対象である。新郎・新婦双方の家族間の対立に発展する可能性もあり、地域コミュニティへの影響は長期化する見通しだ。警察は他の参加者からの証言も含め、口論の発端と発砲経緯の詳細を調べている。