タイ気象局が4月27日、「夏季嵐警告 第1号(41/2569)」を発表した。期間は4月29日から5月1日までで、タイ北部・東北部・東部を皮切りに、中央部とバンコク・近郊にも影響が及ぶ見込み。雷雨、強風、雹、激しい雷を伴う荒天が予想されている。
原因は気団の衝突だ。中国大陸からの高気圧と寒気団が東北部と南シナ海を覆う一方、タイ上部は猛暑から極度の猛暑が続いており、温度差が嵐を生む条件を整えた。気象局は冷気が侵入する初日の29日から、まず北部・東北部・東部で雷雨が発達し、徐々に中央部・首都圏に広がるとした。
住民への呼びかけは具体的だ。露天での滞在、大きな樹木の下、強度の不十分な構造物・看板の周辺は避ける。農家には果樹の補強と作物・家畜の保護を要請。気象変化が激しいため、体調管理にも気を配る必要がある。気象局のサイト(tmd.go.th)、電話02-399-4012-13、コールセンター1182で24時間情報を提供する。
バンコク・近郊エリア(パトゥムターニ・ノンタブリ・サムットプラカン等)は、4月29日以降の後段で影響を受ける。長期休暇でバンコクから北部・東北部に旅行する場合、嵐に遭遇するリスクが高い。チェンマイ・チェンライ・ナコンラチャシマなど内陸の人気観光地はど真ん中の影響圏となる。雹は車両やエアコン室外機にも被害を出すため、屋外駐車を避ける備えが要る。
タイの夏季嵐は4月後半から5月にかけて毎年発生するが、今年はスーパーエルニーニョ的な気候変動の影響もあり気温と湿度の振れ幅が大きい。先にはタイ農業省が4戦略でスーパーエルニーニョに備える方針を打ち出しており、農作物への被害は避けたい局面が続く。
今後の警告は気象局の続報で更新される。第2号以降の発表は29日に近づくにつれて出てくる見込みだ。観光客・旅行者は出発前に最新情報を確認し、雷活動の活発な時間帯(午後から夕方)は屋外活動を避けるのが現実的な対応となる。